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働きながらの転職活動|平日に休めない場合の対処法について解説

働きながらの転職活動では、特に、平日に行われる面接が大きな心配の種となります。仕事が忙しくて休めない、周囲に迷惑をかけたくないなど、さまざまな理由から、転職活動をためらう方も少なくありません。本記事では、そのような悩みを抱える求職者に向けて、面接の日程調整を依頼する方法や、働きながらでも効果的に転職活動を進めるための具体的な対処法を解説します。この記事を参考にして、転職活動を円滑に進め、理想の職場への一歩を踏み出しましょう。

大前提として有給休暇は取得できる

大前提として有給休暇は取得できる

転職面接のために有給休暇を取るのは、なんとなく気が引けるかもしれません。しかし、労働基準法39条によって、労働者には有給休暇を取得する権利が認められています。半年以上の継続勤務など、一定の条件を満たした労働者が有給休暇を取得することは正当な権利であり、企業がそれを拒むことは違法です。

また、従業員が有給休暇の取得を申請した際に、その理由を求める企業もありますが、法律上、その理由を説明する義務はありません。有給休暇の過ごし方は労働者の自由です。したがって、転職活動のためでも、遊ぶためでも、有給休暇を取得することをためらう必要はありません。

※参照:e-GOV|労働基準法 第三十九条(年次有給休暇)

それでも「有給取得率」は約6割

とはいえ、日本では有給休暇を取るのが難しい現実が根強く残っています。厚生労働省の調査によれば、有給休暇の取得率は依然として約6割程度にとどまっています。特に「宿泊業,飲食サービス業」では49.1%と、非常に低い水準です。有給取得率は近年上昇傾向にありますが、それでも気軽に有給休暇を取れない職場が多いことが分かります。

※参照:厚生労働省|令和5年就労条件総合調査の概況

休みを取りにくい理由は「ためらい」があるため

有給休暇の取得が進んでいない背景には、労働者自身の意識が大きく関わっています。厚生労働省のデータによれば、有給休暇の取得に「ためらいを感じる」人は15.4%、「ややためらいを感じる」人は40.9%にのぼります。つまり、半分以上の人が有給休暇を取得するのに気兼ねしていることになります。

このためらいの理由は、職場の同僚への遠慮、休んだ後の忙しさへの心配、職場の雰囲気で取得しづらいなど、さまざまな要素があります。

有給休暇の取得は労働者の権利ですが、日本人のまじめな性格から、どうしても気兼ねしてしまう心理が根強く残っているのかもしれません。

※参照:厚生労働省|年次有給休暇取得促進特設サイト

平日に休めない場合の対処法:面接の日程調整を依頼する

平日に休めない場合の対処法:面接の日程調整を依頼する

どうしても平日に仕事を休めない場合は、転職先の企業に面接の日程調整をお願いしてみることをおすすめします。

通常、転職活動の採用面接は平日の勤務時間帯、一般的に9時~18時頃に行われることが多いです。平日に仕事を休めないことを理由に、転職活動を諦めてしまっている方もいるかもしれません。しかし、応募先の企業としても、働きながら転職活動をしている求職者が平日に忙しいことは理解しています。

そのため、平日の日中に都合がつかない求職者へ対応するために、平日の19時以降などの勤務時間外に面接時間をずらしてくれる場合も少なくありません。企業によっては、早朝の時間帯や土日に面接を調整してくれることもあります。特にサービス業や建築関連などは、土日も営業している場合が多いため、土日の面接にも対応してくれるケースがあるようです。

特に一次面接の段階なら、人事担当者などが柔軟に対応してくれることが多いです。役員などが参加する二次面接以降では、先方のスケジュールの関係で平日の日中から予定を動かせないことが多くなりますが、駄目もとで相談してみる価値はあります。

つまり、平日に転職活動の面接を行う場合、求職者には「転職先へ日程調整を依頼する」と、「なんとか頑張って仕事を休む」の2つの選択肢があります。そこで、まず面接の日程調整を転職先へ依頼する際のメールの書き方を紹介します。仕事を休む方法については後述します。

面接の日時調整を依頼するメールの例文

面接の日時調整を依頼するメールの例文

ここでは、平日の勤務時間外と土日の2パターンを想定し、転職先に面接の日時調整を依頼するメールの例文を紹介します。

いずれの場合でも重要なのは、自分の都合で先方に負担をかけてしまうことを自覚し、申し訳ない気持ちを伝えることです。平日の勤務時間中に面接ができない理由やそれに対する謝罪の気持ちを丁寧に伝え、先方への気遣いを示しながら代替案としての日時の提案をしましょう。

先方が候補の日時に都合がつかないことも想定し、「○○日以降であれば全休もしくは半休を取得できます」のように、やや幅を持たせた日時候補を提示できるとベターです。

また、件名や相手の所属・氏名をしっかり書く、メール末尾に自分の連絡先を付記するなど、基本的なメールマナーを守ることも当然重要です。採用担当者の世代によっては良い印象を受けない場合があるため、「?」「!」など、カジュアルな表現はなるべく避けましょう。

先方から日程調整に応じる返信が来た際も、先方の厚意に対するお礼をしっかり伝えるようにしてください。

勤務時間外での調整をお願いする場合】

まずは勤務時間外に調整を依頼する場合の例文です。

件名:面接の日時調整の件につきまして(自分の氏名)

●●株式会社 人事部〇〇課 〇〇様

お世話になっております。

貴社の求人に応募しております、△△と申します。

この度は、書類選考通過のご連絡、誠にありがとうございます。ぜひとも面接の機会をいただきたく存じますが、現職の都合上、平日の勤務時間中(9時~18時)に貴社へ伺うことが困難な状況です。

つきましては、大変恐れ入りますが、朝の〇時前、または夕方の〇時以降の時間帯に面接時間をご調整いただけませんでしょうか。こちらの都合としましては、下記の日時であれば確実に伺うことが可能です。

・〇月〇日(〇)〇時〇分以降

・〇月〇日(〇)〇時〇分以降

・〇月〇日(〇)〇時〇分以降

もし上記の日程で調整が難しい場合は、〇月〇日以降であれば全休または半休を取得して調整することも可能です。お手数をおかけしますが、ご都合の良い日時をご教示いただければ幸いです。

お忙しい中恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

氏名

電話番号:×××-××××-××××

メールアドレス:△△△@example.com

【土日などの休日で調整をお願いする場合】

件名:面接の日時調整の件につきまして(自分の氏名)

●●株式会社 人事部〇〇課 〇〇様

お世話になっております。貴社の求人に応募しております、△△と申します。

この度は、書類選考通過のご連絡、誠にありがとうございます。ぜひとも面接の機会を頂戴したく存じますが、現職の都合上、平日はどうしても、貴社へ伺うことが難しい状況でございます。

つきましては、お休みの日にお時間をいただくことになってしまい大変恐れ入りますが、土曜日もしくは日曜日に面接をお願いできませんでしょうか。こちらの都合としましては、以下の日時であれば確実に伺うことが可能です。

・〇月〇日(土)午前

・〇月〇日(日)午後

・〇月〇日(土)終日

もし上記の日程で調整が難しい場合、〇月〇日以降であれば全休または半休を取得して調整できます。お手数をおかけしますが、ご都合の良い日時をご教示いただければ幸いです。

お忙しい中恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

氏名

電話番号:×××-××××-××××

メールアドレス:△△△@example.com

働きながらの転職の活動方法・休み方とは?

働きながらの転職の活動方法・休み方とは?

応募先の企業にも都合があるので、どうしても面接日時を平日から動かせない場合も起こりえます。そのような場合、どのように対応すればいいのでしょうか。以下では、働きながら転職活動をする方法や仕事の休み方を解説します。

1. 有給休暇を取得して転職活動をする

平日に転職活動をする手段として第一に挙げられるのは、有給休暇を取得することです。冒頭で述べた通り、有給休暇の取得は労働者の権利であり、規定された日数内であれば原則的に休むことができます。ただし、有給休暇を取得するには、現職に半年以上在籍しているなどの要件があります。また、有給休暇の取得に際して企業側に理由を伝える義務はないので、有給休暇の取得理由が転職活動にあることを黙っていても後ろめたく思う必要はありません。

2. 全休が難しい場合は半休を取得する

一日丸ごと休むこと(全休)が難しい場合は、半休の取得を検討しましょう。有給休暇は、午前休や午後休など、半日だけの休みにも対応しています。半休の場合、有給休暇の消費は「0.5日」として計算します。有給休暇を取得できる日数にも限りがあるため、面接会場がそう遠くないのであれば半休取得での対応も考えてみてください。有給休暇を取得しづらい雰囲気の職場に勤めている場合や、仕事が忙しい場合も、半休ならば影響を最小限に抑えることが可能です。

3. やむを得ない場合は理由をつけて休む

先述の通り、有給休暇を取得するのに理由を告げる義務はありません。しかし、職場や上司によっては理由を告げるように要求してくることもあります。そのようなとき、特に転職活動をしていることを職場に秘密にしている場合は、何か適当な理由をつけて休むこともひとつの手です。よく使われる口実としては、以下が挙げられます。

・病欠

・役所の手続きや免許の更新など

・マンションの防災点検や配線工事などの立会い

・子どもの体調不良など身内の事情

どのような理由であれ、嘘をつくことに良心が咎める方もいるかもしれません。しかし、やむを得ない場合は、こういった方法もあることを覚えておきましょう。

4. オンライン面接を活用する

昨今では、オンライン面接を取り入れている企業も増えています。仕事で平日に面接時間を確保するのが難しい場合は、先方にその旨を伝えた上で、オンライン面接の実施を依頼するのもひとつの方法です。オンライン面接ならば移動時間を削減できるので、転職先が遠方の企業でも半休で十分に対応できます。ただし、オンライン面接を行う際もTPOを守ることが重要です。面接にふさわしいように服装を整え、自宅やレンタルオフィスなど、面接に集中できる静かで邪魔の入らない場所から接続しましょう。

5. 転職エージェントを利用する

現職の仕事が多忙な場合や、日程調整などの交渉を自分で行うのが不安な場合は、転職エージェントを活用するのもおすすめです。転職エージェントは、単に求人情報を紹介してくれるだけでなく、応募先企業との各種交渉も代行してくれます。そのため、面接の日程調整や待遇面の交渉など、自分では切り出しにくい内容も転職エージェントを介して行うことが可能です。応募先企業の特徴を踏まえた面接指導など転職活動全般のサポートも期待できるので、働きながらの転職活動という非常に多忙な状況にある方にとって心強い味方になります。

日程調整が不安! そのお悩み「メイテックネクスト」にお任せください

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メイテックネクストは特にエンジニアを中心に転職活動をサポートしている転職エージェントです。業界No.1の求人数を誇り、エージェントサービスだけでなく求人検索も可能です。未経験でも応募できるものも含め、常時20,000件以上の求人を取り扱っています。

【メイテックネクストが選ばれる理由:土日・祝日でも対応可能】

現職が忙しい方は、平日にエージェントと会うことが難しいかもしれません。メイテックネクストは土日祝日や平日の20時以降など遅い時間でも対応しているため、多忙な方でも自分のペースで転職活動を行えます。

【実際にメイテックネクストを利用した求職者の声】

ここでは、実際にメイテックネクストを利用した求職者の声を紹介します。

◎私の状況やスキル等を把握して的確なアドバイスをいただいた結果、良い会社に就職することができました。特に、海外出張の期間で面接ができないことを伝えたところ、それでも私に合った案件があるので段取りをすると非常に親身になって対応してくれました。また、面接時の対応なども細かく教えていただきました。

◎一度情報収集のためメイテックネクストを利用しましたが現職が忙しく活動を一時停止。3年後に改めて支援を依頼しましたが、当時の面談内容も覚えていてくれたので話がスムーズに進みました。過去と希望条件が変わったことにも理解を示してくれて、ストレスなく転職先を見つけることができました。

◎対応が丁寧で、選考先企業への推薦等も不安なくお願いできました。特にエージェントを活用した転職活動における注意点や選考スケジュールのアドバイス、土曜の対応など、実務と並行しながら安心して活動を進めることができました。

◎お忙しい中、私のために何度もご相談に乗っていただき誠にありがとうございました。現職を続けながら幾度もの面接は精神的にも肉体的にも大変でしたが、温かいサポートのおかげで内定までたどり着くことができました。本当にありがとうございました。

このように、メイテックネクストは忙しい求職者に寄り添い、きめ細やかなサポートを提供しています。転職活動のあらゆる面でサポートを受けられるので、ぜひ活用してみてください。

この記事の寄稿者

平日に仕事を休むのが難しい場合も、すぐに転職活動を諦めることはありません。面接日程の調整を先方へお願いしたり、半休で対応したりと、さまざまな対策があります。面接日程の調整を自分でするのが不安な方や、現職が忙しい中で効率的に転職活動をしたい方は、「メイテックネクスト」のような転職エージェントの利用もご検討ください。

吉澤さつき
吉澤さつき

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