転職と再就職の違いとは?メリット・デメリットや相談先について解説!
転職を考えている方の中には、「転職」と「再就職」の違いが曖昧な方も多いのではないでしょうか。
どちらも新しい職場に移ることを指しますが、実は明確な違いがあります。
この記事では、転職と再就職の違い、各々のメリット・デメリット、さらにどちらを選ぶべきか悩んでいる場合の相談先について詳しく解説します。
転職活動をスムーズに進めるためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
転職と再就職の違い
現在働いている企業を退職して新しい企業に就職することを、「転職」もしくは「再就職」と呼びます。
どちらもよく似ている言葉のため違いがわかりにくいですが、基本的には退職から入社までの期間の違いで区別が可能です。
退職後すぐに就職するときは「転職」
転職とは、これまで働いていた企業を退職して、異なる企業に入社することです。
「もっとスキルを活かした仕事に就きたい」「労働環境のよい職場で働きたい」など、現在の職場を退職して新しい職場で働きたい場合に転職を行うケースが多く見られます。
一般的に「在職中に就職活動を行い、退職する前に新しい就職先を決めていた」「退職してすぐに就職先を決めた」など、退職してからすぐ、もしくはそれほど期間を空けずに別の企業に入社して働くケースが転職と呼ばれます。
退職してからゆっくりと仕事を探すなど、働いていない期間が長い場合には、転職とは呼びません。
退職したあとに働く職場が決まっていないと不安だと考えている場合などには、在職中に次の就職先を見つける転職が選ばれます。
ブランクを経て就職するときは「再就職」
退職後、新しい企業に就職することを再就職と呼ぶ場合もあります。働いていた企業を退職してからしばらく働いていない期間があるなど、ある程度ブランクを経てから新しい企業に就職するのが再就職です。
いったん仕事を辞めてから新しい企業に再就職して働き始めるまでの期間は、人によって異なります。
数カ月で働き始める人もいれば、働き始めるまでに数年のブランクが空く人もいます。
退職してからゆっくりと次の勤務先を見つけたいと考えて、在職中には求職活動をせず辞めてから探す場合には、次の仕事に就くまでの期間が空くため再就職になります。
「希望に合う求人が見つからなかった」「希望した企業から内定をもらえなかった」など、転職活動がうまく進まず、退職後すぐに就職できる企業が見つからない場合もあり、再就職になる理由はさまざまです。
結婚、出産、留学、療養などの理由で仕事を続けるのが難しくなり、次の就職先を検討しない状態で退職し、一定期間仕事をせずに過ごしてから就職活動を開始する人も少なくありません。
転職・再就職するまでの流れ
転職する場合の流れ
転職する場合には、退職後にすぐ新しい企業へ入社するため、仕事を続けながら転職活動を行う必要があります。
転職活動は主に日々の勤務終了後、休日などの時間を利用する必要があり、計画的に進めることが大切です。
転職活動では、最初に自己分析や業界研究をするため、情報収集や情報の整理を行います。
応募する企業の選定は、転職を希望している業界の情報を集めて、複数の企業を比較検討して行います。
条件や自分に合った企業かどうかをよく確認することが大切です。
応募企業を決めたら、履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成し応募します。
次に、マナーや面接の受け答えを練習するなどの面接対策を行い、準備を整えてから選考を受けます。
転職では、内定が決まった場合に、現在の勤務先を退職する時期などを考慮して、入社スケジュールの調整が必要です。
現在の勤務先には、退職予定日の1カ月前までに退職をする意思を伝えて、退職届を提出しなければなりません。
退職日までに業務の引き継ぎや事務手続きなどを行い、スムーズな退職と新しい会社への入社を目指します。
「現在の企業から引き留められて退職スケジュールがなかなか決められない」「引き継ぎに予定よりも時間がかかっている」などの理由から、退職日が先延ばしになるケースもあるため、その場合には転職先の企業に相談して、入社時期をずらしてもらうことが大切です。
再就職する場合の流れ
再就職する場合、前職を退職時に雇用保険に加入していた場合には、離職票などを受け取り、新しい企業で働くまでの間に失業保険の受給が可能です。
退職後には資格取得のための勉強時間も作りやすくなり、資格を取ってから希望の就職先を見つけるなど、余裕をもって就職活動を行えます。
就職活動を始める際には、自己分析を通じて自分の強みや弱みを把握し、業界や企業の情報収集・情報の整理を行う業界研究から開始します。
十分に情報を収集して、希望や目的に合う企業を探すことにより、自分に合った応募企業の選定が可能です。
応募する企業を決めたら、履歴書などの応募書類を作成して求人に応募します。
その後、面接対策をしてから採用選考を受けるなど、選考までの流れは転職活動とほぼ同じです。
転職よりも時間的な余裕があるため、同時に複数の企業への応募も可能です。
再就職の場合、退職関係の手続きは不要で、内定が決まったあとには新しい勤務先と入社時期の調整を行ってから入社手続きだけを行い、入社します。
転職・再就職のメリット・デメリット
転職する場合
転職では、現在の職場を退職してから期間を空けずに新しい職場に入社します。
そのため、仕事を続けながら就職活動をしてブランクなく新しい仕事に変わり、キャリアに穴を開けず実績を積めるメリットがあります。
期間を空けずに仕事を続ける姿勢から、就業意欲の高さをアピールできる点なども、転職活動で有利です。
失業期間が生じないため、収入が途切れるといった経済面での不安もありません。
収入面で不安を感じながら就職活動を行うケースとは異なり、気持ちに余裕のある状態で転職活動に取り組めます。
一方、仕事をしながら就職活動を行わなければならないために生じるデメリットもあります。
働きながらでは転職活動に十分な時間を取れないため、希望する業界や企業情報の収集、書類作成などに力を入れるのが難しく、仕事と転職活動の両立は負担が大きくなりがちです。
応募した企業の選考を受ける場合にも、「選考日時に合わせて有休を使用する」「退社後の時間で選考を受ける」など、スケジュール調整をしなければなりません。
同時に複数の企業に応募したい場合でも、時間的な制限があります。
また、退職時期によっては引き継ぎなどに時間がかかり、すぐに入社できない場合があるため、転職先の企業へ希望する時期に入社できない点が選考で不利に働く恐れもあります。転職が決まってからは、入社日と退社日の調整も行わなければなりません。
再就職する場合
再就職では、現在働いている企業を退職してから新しい企業に就職するため、転職より就職活動に時間を割きやすくなります。
一度退職して失業期間中に就職活動をするため、仕事に時間を取られず、時間をかけて情報収集や情報の整理を行えます。
転職を希望する業界や企業の情報を収集し、情報を十分に把握してから納得できる転職先を探せる点が大きなメリットです。
再就職では、時間に余裕をもって就職活動ができるため、必要な休息を取得でき、応募先の企業にアピールできる資格取得を目指せます。
仕事が見つかるまでの間に雇用保険の失業手当を受け取れる場合もあり、すぐに就職するのではなく、じっくり就職活動をしたい場合に適した就職方法です。
ただし、いったん勤務先を退職するため、仕事のブランクがある点が選考で不利に働くケースもあります。
ブランクがあると、面接で働いていない期間のことを聞かれます。企業側からすれば、ブランクにより応募者の就労意欲や知識・スキルに問題がないかといった懸念が生じるため、ネガティブに受け取られるリスクもあり注意が必要です。
再就職の場合、就職先が決まるまでの失業期間には収入が途切れるため、金銭面での不安もあります。
就職活動に時間を取れるものの、再就職先が決まるまでに時間がかかるほど、金銭面の問題から精神的な負担が大きくなりやすいデメリットもあります。
キャリアプランに迷ったら「転職エージェント」への相談がおすすめ!
転職と再就職は、どちらにもメリットとデメリットがあります。どちらを選ぶべきか迷っている場合には、一人で悩むよりも、周りに相談して意見を求めるのがおすすめです。
第三者に相談すると、自分では気づいていない転職活動のメリットやデメリット、アピールポイントなど、さまざまな点を改めて発見できる場合があります。
転職エージェントとは、転職・再就職希望者と採用を行っている企業両方の条件から、希望に合う人材・企業をコーディネートするサービスです。
利用時には、豊富な経験をもつキャリアアドバイザーがキャリア形成のサポートをしてくれます。
キャリアアドバイザーは、転職・再就職で悩んでいる求職者の希望を詳しく確認してから、求職者のキャリア形成に適した企業探し、選考を通過するためのアドバイスなどを行います。
転職活動をどうすればよいかよくわからない場合でも、主な転職・再就職の流れを教えてもらえるうえ、自分に適した就職活動に関する適切なアドバイスがもらえます。
転職と再就職どちらが適しているか、現在の勤務先と同じ業種・職種で転職先を探すべきかなど、転職に関することは何でも、知識豊富なキャリアアドバイザーに相談が可能です。
効率的な転職活動を行うためにも、転職で迷っている場合には転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントに相談するメリット
転職エージェントでは、転職か再就職かを決める前のキャリア相談の段階でも話を聞いてもらえます。キャリアアドバイザーによるカウンセリングで求職者の経験やスキルなどを整理でき、サポートを受けながら自分の強みや適性が確認できる自己分析を行います。
自己分析の結果や客観的なアドバイスを受けると、自分に合う業種や職種の把握が可能です。
企業の情報収集を行う場合にも、転職エージェントから自分に合った企業の情報を受け取れるため、仕事をしながらでも負担なくさまざまな情報を収集できます。
転職エージェントが紹介するのは、求職者の経験などから客観的に判断した、適性がある業界や企業です。
自分では気づかなかった業種にも実際には適性があったなど、新しい発見につながるケースもあります。
転職を希望する企業が見つかり応募する際には、履歴書や職務経歴書といった応募書類を提出しなければなりません。
提出する応募書類の作成時にもキャリアアドバイザーからアドバイスをもらえるため、魅力ある書類の作成が可能です。
応募した企業の選考を受ける場合は、企業が求職者に求めていることや、よく聞かれる質問内容などのアドバイスを受けて、十分に対策をしてから選考に臨めます。
内定を受けたあとにも、スムーズに退職するためのアドバイスや、入社時の年収交渉、入社日程の調整など、さまざまなサポートを本人に代わって行ってくれます。
転職に関するさまざまなメリットが得られるサービスです。
このようにメリットが多い転職サービスですが、求職者にはサービスの利用料がかかりません。
転職エージェントは、求職者の仕事が決まった際に、雇用が決定した企業から報酬を受け取るため、費用を気にせずに利用が可能です。
転職エージェントにサポートしてもらうときのステップ
転職エージェントを利用した場合に受けられる転職サポートの流れを、私たち「メイテックネクスト」のサービスを例に挙げて紹介します。
転職エージェントは基本的に、「サービスへの登録」「ヒアリング」「求人紹介」「選考や条件交渉のサポート」の流れでサポートを実施しています。
1.サービス登録
「メイテックネクスト」の公式サイトにある「登録フォーム」より「登録フォーム」に氏名、メールアドレス、生年月日などの必要事項の入力をお願いします。
後日、担当者よりご連絡をさせていただきます。
2.転職相談、ヒアリング
希望する日時で面談を設定後、電話・オンラインにて担当のキャリアコンサルタントによる転職相談の面談を実施します。
転職・再就職などの要望や経験などのヒアリング、相談を実施します。
3.ニーズやキャリアを分析したうえで、適性に合った求人を提案
転職市場のニーズ、求職者のキャリアを分析したうえで、さまざまな求人の中から適性に合った求人が提案いたします。
希望の求人が見つかるまで何度でも求人紹介を致します。
4.選考(面接)のセッティング・対策、条件交渉代行
書類通過の企業に対して選考(面接)がセッティングの上、希望者には面接対策を実施いたします。
内定後には、年収などの勤務条件、入社日などの交渉の代行の可能です。
エンジニアに転職するならメイテックネクスト
製造業やメーカー、ITのエンジニアへの転職をお考えの場合は、私たち「メイテックネクスト」のご利用をご検討ください。
「メイテックネクスト」では、ほかでは募集をしていない独占求人を含め、エンジニアの求人を常時20,000件以上保有する、製造系エンジニア求人数No.1の転職エージェントです。
大企業はもちろん、規模が小さくても堅実な企業まで豊富な求人を保有しているため、希望に合った企業の提案が可能です。
製造業に精通した専門コンサルタントが、求職者の強みを引き出して効率的に転職活動を行えるようにサポートを行っています。
各企業の詳しい情報を踏まえて、応募する企業に応じたアドバイスや模擬面接により適切な準備のサポートをいたします。
まとめ
転職と再就職は、現在の企業を退職してから新しい企業に入社するまでの期間によって区別されます。
在職中から就職活動を始めて、退職後すぐに次の企業に入社する場合は転職、退職後しばらくしてから次の企業に入社する場合には再就職となります。
それぞれ就職までの流れが異なるため、自分の置かれた状況を把握し、転職エージェントなどを活用しながら適切に就職への準備を進めることが大切です。
この記事の寄稿者
20年間の転職支援経験を通して、様々なエンジニアと対峙して思うのは、月並みですが、転職がゴールではなく、大事なのは、皆さんにとって良い人生になるように!です。
この視点を忘れずに、一緒にキャリアのことを考えたいと思っています。
転職したいけどどんな仕事・会社が良いかわからない方、転職するかどうか決めてなくても、今の仕事を続けていて大丈夫?と不安に思う方等、自分のキャリアについて考えてみたい方もぜひお声がけください。
- 岩崎 貴代恵