転職に成功する人の特徴とは? 共通点や転職活動を成功させる秘訣を紹介
転職成功者には共通の特徴があり、成功のための秘訣も存在します。
本記事では、転職成功者の6つの共通点と成功のための3つの秘訣を詳しく解説します。
また、20代・30代・40代それぞれの成功ポイントや成功者の声など、転職を検討している方に役立つ情報を紹介します。
【6つの共通点】転職に成功する人の特徴とは
転職に成功する人には、実は次のような共通点があります。
・自分を客観視できている
・企業の採用ニーズを考えている
・転職理由が明確になっている
・希望条件の優先順位が明確になっている
・応募先企業の情報収集・分析を入念に行っている
・転職のための準備を入念に行っている
1. 自分を客観視できている
自分を客観視できているとは、自分の強みや弱みを正確に把握し、転職市場での自分の価値がどこにあるのかを理解できることです。
これにより、どの企業やポジションが適しているか、どの業界で強みを活かせるかが分かります。強みだけではなく、弱みについても同様です。自分に不足している点は何か、何をすれば不足している点を改善できるのかを考えて、実行に移すことができます。
例えば、自分のコミュニケーションスキルに問題があると感じているのであれば、その能力を向上させるために、話し方を工夫したり、相手の話をしっかり聞くようにしたりといった努力を怠りません。
転職成功者には、自分を客観視したうえで、長所・短所に対して積極的に行動するという特徴があります。
2. 企業の採用ニーズを考えている
企業が中途採用の人員を採用する場合には、新卒採用よりも明確な理由がある場合が多いです。
転職で成功する人は、中途採用の募集を行っている企業がどのような人材を求めているのかを理解し、自らがフィットする企業に応募して内定を勝ち取っています。
また企業の採用ニーズは、その企業の弱点を補うものである場合が多いです。
前項の「自分を客観視できている」とも関連しますが、企業のウィークポイントを補い、さらにストロングポイントに転換できる能力を転職希望者自身がもっていると把握できているならば、その点を面接時などに強くアピールできます。
企業の採用ニーズは募集要項からもわかりますが、その企業が今後どのような事業に資源を注ぐのか、どのような企業と業務提携を行っているのか、あるいはどの地域への海外展開を進めようとしているのかといった情報を収集することでさらに明確になります。
転職成功者は、こうした情報を積極的に収集し、企業の採用ニーズを深く理解しています。
3. 転職理由が明確になっている
「なぜこの企業で働きたいのか」という理由が明確であることも、転職成功者に共通する特徴です。
転職自体が目的ではなく、転職先の企業や部署でどのような仕事をしたいのか、何を達成したいのかが明確であることが重要です。
例えば、面接で「どのような理由で応募したのですか」と問われた際、「就労環境を変えたいからです」では採用担当者を納得させられません。
具体的なビジョンを持ち、「入社後は〇〇部で××事業の△△担当として働き、□□のスキルを活かして売上向上に貢献したい」といった回答が求められます。
明確な転職理由を伝えることは、採用時のミスマッチを防ぐためにも欠かせません。
4. 希望条件の優先順位が明確になっている
転職に成功した人々に共通して見られるのは、優先する条件を明確にしていることです。転職希望者が考慮すべき要素は多くありますが、例えば以下のようなものがあります。
(1)最低限の年収
(2)テレワークの可否と頻度
(3)福利厚生の充実度
これらを明確に優先順位をつけて考えることが、効果的な転職活動に繋がります。
理想的には全ての条件を満たす職場を見つけることが望ましいですが、現実にはそれが難しい場合もあります。
たとえば、(2)のテレワークは可能だが、(1)の望む年収や福利厚生は得られないという状況です。
しかし、希望条件の優先順位を崩さずに、最も重要な条件を満たす職場を見つけるまで根気強く活動を続ける人が、最終的に転職で成功を収めます。
もちろん、現実的な範囲で条件を設定することが重要です。
5. 応募先企業の情報収集・分析を入念に行っている
転職活動では、応募先企業の情報収集や分析が不可欠です。新卒時には入念に行われるこのプロセスが、転職時には見過ごされがちです。
社会人経験があるために、既に知識を持っていると過信し、企業研究を怠ることもあります。
しかし、応募先の詳細な情報収集と分析は、企業の採用ニーズの理解、転職理由の明確化、そして希望条件の優先順位設定にも直結するため、その重要性は計り知れません。
さらに、面接でよく聞かれる質問には、「当社のどのような点に魅力を感じて転職を希望するのですか」や「入社後、あなたの〇〇のスキルをどのように活かそうと考えていますか」などがあります。
これらの質問に説得力のある答えを用意するためには、企業のウェブサイト、プレスリリース、業界ニュースなどを通じて情報を集め、分析することが求められます。転職成功者の多くは、こうした情報収集を徹底して行っています。
6. 転職のための準備を入念に行っている
上述した5項目も転職のための準備ではあるものの、ここで言う「準備」とは、書類選考や面接への具体的な用意や対策を指します。
成功する転職者は、この部分においても万全の準備をしています。企業の情報収集と分析を徹底し、採用ニーズや自身の転職理由、希望条件を明確にすることは重要ですが、それらを効果的に職務経歴書に反映させることが不可欠です。
職務経歴書は応募先との初めての接点となる書類であり、適切に情報を盛り込めていないと、面接の機会すら得られない可能性があります。
一般的な受け答えでは採用担当者に強い印象を与えることは難しいです。
業界特有や企業固有の話題に対する準備が不可欠であり、これには十分な練習が必要です。
適切な言葉が即座に思い浮かばないと、面接で戸惑うことがあります。面接は一回限りのチャンスであることが多いため、事前に模擬面接やキャリアコーチングを受けるなどして、しっかりと準備を行うことが大切です。
これらのサービスは、転職エージェントが提供している場合が多く、実際の面接に似た環境で練習することができます。
転職を成功させるための秘訣
転職を成功させるための秘訣として代表的なのが、
・求人媒体を絞りすぎない
・期間を定めて転職活動を行う
・「やることリスト」を把握している
の3つです。
求人媒体を絞りすぎない
転職活動では、さまざまな求人媒体を活用し、できるだけ多くの求人情報に目を通すことが重要です。
掲載されている求人案件は媒体によって異なるため、幅広く情報を収集するためには、求人媒体を絞りすぎてしまうことはマイナスにしかなりません。
幅広い転職情報を得るという意味では、転職エージェントなどを利用する方法もあります。
転職エージェントでは、媒体に掲載されている公開求人のほかにも、非公開の求人情報を数多くもっています。
こうした非公開求人のなかに、まさに希望条件に合致する企業が隠れているかもしれません。
さらに上述した通り、転職エージェントでは面接対策などのほか、個別のキャリア相談などにも対応してくれます。
有効に活用すれば、転職成功までの道がより近くなります。
期間を定めて転職活動を行う
転職活動において効率的に進めるためには、活動の期間を明確に定めることが重要です。
具体的な開始日と終了日(内定獲得や入社予定日)を設定することで、計画的に転職活動を進めることができます。
たとえば、希望したA社に不合格だった場合にすぐ次の選択肢としてB社に応募するなど、一つの失敗に固執せず、次のステップに素早く移ることが長期化を防ぎ、効率的な転職活動へと繋がります。
さらに、求人の多い時期や採用活動が活発なタイミングを見計らって転職活動を行うことも重要なポイントのひとつです。
例えば年度末や年度初めは求人が増える傾向があるため、この時期に集中して活動すれば、より効果的に活動を進められます。
期間を定めることで、計画的に転職活動を進めることが意識付けされ、より効率的な方法を考えて活動できるようになります。
「やることリスト」を把握している
3つめの成功の秘訣が、転職活動でやるべきことをリスト化し、その内容を確認しながら活動を進めるということです。
例えば「自己分析」「企業研究」「職務経歴書の作成」「面接の準備」などの具体的な項目をリストアップしたうえで、これらのToDoを着実にFixさせていくことが転職活動においても重要です。
やることリストを使えば、まず「やるべきこと」の漏れや忘れを防ぐことができ、必要な準備を効率的に行えるようになります。
【年代別】転職成功ポイントと転職成功者の“生の声”
ここからは、年代別での転職の成功ポイントと実際の成功者の声を紹介します。
20代、30代、40代の順に見ていきます。
20代
成功のポイントは「仕事へのやる気やポテンシャルがあること」「柔軟な思考と適応力をもっていること」です。
<20代の転職者は「仕事へのやる気やポテンシャル」に期待!>
20代の転職希望者に対して採用側の企業では、やる気やポテンシャルを重視しています。
社会人経験が浅く、高いスキルや深い知識には期待されていない一方、成長意欲や新しい環境での挑戦意欲は大きな評価ポイントとなります。
例えば「新しいスキルを習得し、専門性を高めたい」といった意欲をもっているのかといったことが問われます。
さらに、新しいことに対する柔軟性や適応力が高いことも評価のポイントです。
一定以上の社会人経験があると、固定観念によって物事を判断してしまいがちです。
20代の転職希望者に求められるのは、こうした固定観念に囚われず、より柔軟な思考力・適応力によって、業務を進めることです。
【20代転職成功者の生の声】
学生時代は宇宙領域に関する研究を行い、新卒で大手重工メーカに就職するも、厳しい規制や前例踏襲型の開発方針にギャップを感じておりました。
仕事を通じて実現したいことをキャリアアドバイザーの方と一緒に整理し「最新技術で世の中をドラスティックに変革する第一人者になる」という目的で転職活動を開始。
結果として宇宙業界の開発職から自動車業界の研究開発職にキャリアチェンジを実現。
保守的な宇宙業界とは対照的に自動車業界はCASEと呼ばれる100年に1度の大変革期に突入しており、最新技術や他業界の英知を活用してモビリティの価値そのものを再定義・拡張するような動きに、仕事を通じて実現したいことを重ねることができました。
30代
成功のポイントは「即戦力としての専門的なスキルをもつこと」「リーダーシップとチームマネジメントの経験が豊富であること」です。
<30代の転職者は「経験値豊富な即戦力」として期待!>
30代の転職希望者は、採用側企業からは即戦力として期待されています。
一定以上の社会人経験を積んでおり、専門的なスキルや知識を活かして、新しい環境で即、成果を出すことが求められます。
例えばチームリーダーを求めている企業であれば、「前職でのプロジェクトマネジメント経験を活かして、チームをリードする」といった役割が期待されているだけでなく、チームリーダーとして業績で貢献する必要もあります。
30代の転職希望者は、自分の専門分野での経験を活かして、さらにキャリアアップを図る絶好のタイミングだと考えてください。
【30代転職成功者の生の声】
学生時代に機械を専攻し、新卒で大手自動車部品メーカーの機械設計者としてキャリアをスタートしました。
入社当初は実際に車に搭載される製品をみることができ、面白みを感じることが出来ていましたが、入社から数年経過して、技術の革新性の無さ、機械系エンジニアとしての成長性に不安に感じて転職を検討し始めました。
前職で携わった製品は自動車部品とはいえ駆動系の部品では無かったため、複雑で高度な製品の設計職への転職は難易度が高いのではと不安を抱きながらの活動でもありました。
リアルタイムの企業の採用状況に詳しく、完成車メーカーの中でも自動車のコアな設計に携われる求人、かつ、未経験者に近い人材も採用対象としている求人を探してご提案くださいました。
その甲斐もあり、スキルは完全にはマッチしていないものの無事に内定をいただくことができ、憧れの完成車メーカーで働くことができています!
40代
成功のポイントは「豊富なマネジメント経験とリーダーシップをもつこと」「戦略的な視点で組織の成長に貢献できること」です。
<40代の転職者は「マネジメント力」に期待!>
40代の転職希望者には、豊富な経験とマネジメントスキルをもつ人材が求められます。リーダーシップやチームマネジメントの能力を備え、組織の中核としての役割を担い、かつ戦略的な視点をもって、組織全体のパフォーマンスを向上させることが期待されます。
求められる能力が高い分、20代や30代に比べると、転職のハードルはかなり高くはなりますが、転職希望先の問題解決や今後の成長戦略などに関して、具体的な意見を述べることができ、その考え方が転職希望先と合致していれば、成功の道は開けてきます。
【40代転職成功者の生の声】
重工メーカーで長年にわたり生産技術開発に携わり、直近では部長職として主に米国の工場で最先端技術を用いて自動化やデジタルツインによる仮想化、MES、ERPの導入などを推進。
帰国後はアドバイザー的な立場で最前線を退き、また数年後には役職定年を迎えることから自身の知見を活かし貢献できる場を求めて初めての転職を決意。
アドバイザーの方と一緒に数あるDX推進の案件の中から敢えてDXが遅れている企業を抽出し、それぞれの企業が抱える課題と私のスキルセットを照合して頂きました。
最も貢献できそうな企業へ狙いを定め、アドバイザーの方から直接売り込んで頂きました。
その後、要点を押さえた面接対策の後、本部長として内定を頂き、承諾に至ります。
転職活動を成功に導く「メイテックネクスト」
先に少し触れましたが、転職を成功させる方法の一つとして、転職エージェントの有効活用があります。
転職エージェントにもさまざまなタイプがあります。
弊社「メイテックネクスト」では広範な業種に対応しており、特にエンジニアなど特定の専門分野での転職支援に力を入れています。
エージェントサービスはもちろん、数多くの求人を好みの条件で検索することも可能です。
求人数は常時20,000件以上あり、未経験者向けの求人も数多く取り扱っています。
また、弊社の転職支援コンサルタントの半数以上はメーカーの技術系分野出身であり、業界を熟知した「転職のプロ」が、転職希望者のキャリアを分析したうえで、最適なマッチング・提案を行います。
この記事の寄稿者
環境を変えることは、不安がつきものですが、エンジニアとしての今までのご経験・やりがいを大切にして、次のキャリアでご活躍できる転職支援をしてまいります。
はじめての転職活動の方から、今後のキャリアに向けて不安を考えている方は、まずはご相談からでも気軽にお話しください。
複数の視点から昨今の最新情報など情報提供もできればと思います。
是非お気軽にお声がけ下さい!
- 山田伸子