転職に自信がない原因と対処法|年代別の転職成功事例も紹介
転職を考えているものの、自信がなく、なかなか最初の一歩を踏み出せずにいる人は多いのではないでしょうか。
この記事ではそのような悩みを抱えている人に向け、転職に自信がない原因や対処法を詳しく解説します。
転職に成功した人の事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
転職に自信がない原因
「スキル」「経歴」「年齢」「面接」など、転職にあたって自信が持てないと感じる要素は人それぞれです。
適切な行動を取るため、まずはどのような原因で転職に自信を持てないのかを確認しましょう。
自信がない原因を把握することで、今後取るべき行動が見えやすくなります。
転職に自信がない主な原因と自分の状況を照らし合わせつつ、対処法を考えてみましょう。
スキルや経歴に自信を持てない
転職にあたって、自分のスキルや経歴に自信を持てない人がいます。
たとえば、「専門的なスキルがないので、志望先の企業に評価してもらえるか不安」と感じることがあります。
企業ごとに評価のポイントは異なりますが、誰にでもわかりやすく客観的に評価されるのがスキルと経歴です。
このため、スキルや経歴に自信がないと転職に対する不安が大きくなるのも無理はありません。
特にこの傾向が強いのは20代・30代の若手層です。
経験が浅い彼らは、「アピールできるスキルや経歴がない」「スキルに自信がない」と感じることが多いです。
しかし、自分では誇れるものがないと思っていても、周囲から見ると立派なスキルや経歴である場合があります。
これまでの取り組みや学んだことを整理し、アピールできるスキルや経歴がないか改めて考えてみましょう。
落ち着いて自分を客観的に見つめ直すと、今まで気づかなかった意外な強みが見つかるかもしれません。
また、志望する企業が求めるスキルや経歴を満たしていない場合、転職は難しくなります。
「この仕事をしてみたい」「あの企業で働いてみたい」といった憧れの気持ちだけでなく、自分の経歴に合った求人に応募することが大切です。
いきなり大幅なキャリアアップを目指すのは難しいため、少しずつスキルや経歴を積み重ねていくことが重要です。
年齢的な不安がある
年齢的な不安も、転職に自信が持てない原因のひとつです。
一般的に「転職は若い人のほうが有利」といわれています。
若いほど仕事を覚えるスピードが速く、職場の環境にも適応しやすい傾向があるためです。
このような背景もあり、40代を過ぎると年齢的な不安から転職に自信を持てないケースが見られます。
年齢が転職に影響するのは事実ですが、ベテランが若手に比べて明確に不利というわけではありません。
積み重ねてきた知識や経験が有利に働く場合もあります。「40代だから転職は無理」と悲観的にならないようにしましょう。
ベテランならではのスキルを強みにし、自分に合った求人を見つけて応募することが重要です。
40代前半に差し掛かると、「若さ」や「将来性」を強みにするのは難しくなります。
若手転職者との差別化を図るためにも、これまでの経験やスキルをアピールしましょう。
たとえば、マネジメント経験、特定分野の専門知識、経営に関する知見などが評価されやすくなります。
特に有利に働くのはマネジメント経験です。
責任を問われる立場からチームをまとめ上げてきた経験があれば、転職先からも高評価を得られる可能性が高まります。
面接に苦手意識がある
スキルや経歴、応募書類に自信があっても、面接が苦手な人は少なくありません。
人前で話すことに苦手意識があると、「自分の強みをうまく説明できないかもしれない」「想定外の質問をされたらどうしよう」といった不安を抱いてしまいます。
企業によっては複数回面接を実施する場合もあり、面接に対する苦手意識が転職への自信を失う原因となることがあります。
しかし、面接を避けて転職活動を行うと、応募できる求人の数はかなり限られてしまいます。
たとえ面接なしの求人に出会えたとしても、雇用形態が正社員ではないことがほとんどです。
自分の希望に合う企業に転職したいのであれば、できる限り面接への苦手意識を克服し、自信を持てるように努力しましょう。
苦手意識を完全に払拭できなくても、練習を繰り返すことで、ある程度解消することは可能です。
転職エージェントやハローワークを活用して、本番に向けて面接の練習を重ねておきましょう。
机の前で受け答えを考えるだけでなく、実際に他者の前で声に出して練習することで、面接の独特の雰囲気や緊張感に慣れることができます。
自己肯定感・自己評価が低い
十分に通用するスキルや経歴があるにもかかわらず、自己肯定感や自己評価の低さから転職に自信を持てない人がいます。
「今までうまく仕事を進められたのは周りのサポートのおかげ」「運よくできただけ」と思い込んでいる状態です。
自分を過大評価しないことは大切ですが、過小評価も転職成功の妨げになります。
特に自己肯定感や自己評価が低い傾向にあるのは、仕事の目標や理想が高すぎる人です。
周りから見ると十分に会社に貢献しているのに、完璧主義のため「これではダメだ」と思い詰めてしまいます。
目標や理想を持つことは大切ですが、プレッシャーをかけすぎないよう注意が必要です。
自己肯定感や自己評価が低い人は、自分を客観視できていないことが多いです。
十分なスキルや経歴があるにもかかわらず、正当に自分を評価できていません。
自分のスキルや経歴の市場価値を知ることが重要です。自分では当たり前に思っていることでも、転職市場では高く評価されることがあります。
他者の意見や評価を参考にしながら、自分の市場価値を確認しましょう。
他者と比べている
他者と比較して自信を失ってしまう人がいます。
「あの人は簡単そうにこなしているのに、なぜ自分はうまくいかないのだろう」と感じたり、「どうしても営業の売上で勝てない」と悩んだりすることがあります。
これは他者の影響を強く受けている状態です。
近年はSNSの普及によって、他者の動向が目に入りやすい状況になっています。
仕事で成果を出している人や転職に成功している人の姿がどうしても気になり、自分と比較して焦りを感じてしまうことが多いです。
他者の良いところを学びながら自分を磨くことは大切ですが、比較して悲観的にならないように注意が必要です。
自信が持てない場合は、過度に周りと比較していないか考えてみましょう。その結果、思い当たる点があれば、比較対象を他者ではなく自分に置き換えるのが効果的です。
過去の自分と比べてどう成長したのか、何ができるようになったのかに目を向けることで、自分主体で物事を考えやすくなります。
漠然と不安を持っている
特に20代・30代の若手層では、明確な理由がなく漠然と転職に不安を感じているケースが多く見られます。
「初めての転職で何から手を付けて良いかわからない」「転職後の職場でうまくやっていけるか不安」といった理由から、自信をなくしてしまうことがあります。
「年齢的な不安がある」「面接に苦手意識がある」といったように不安の要因が明確であれば、取るべき行動も見えてきますが、漠然としている場合は対処が難しくなります。
このような場合は、不安の要因を明らかにすることが大切です。
転職に不安を感じる主な理由を参考にして、自分に当てはまるものがないか考えてみましょう。
たとえば、「転職活動の進め方がわからずに不安」「新しい職場になじめるか不安」「現職の人たちに快く思われなさそうで不安」「面接でうまく話せるか不安」「転職活動が長引かないか不安」などがあります。
不安の要因が自分でもわからない場合や、対処法が思いつかない場合は、第三者に相談してみるのもおすすめです。
たとえば、転職エージェントのキャリアアドバイザーのように転職に精通した人であれば、客観的な視点から漠然とした不安を取り除くためのサポートをしてくれます。
転職で自信がないときの対処法
転職に自信がない人は、次の対処法を試してみましょう。
自信がないまま転職活動を進めてしまうと、「求人に応募するのが怖い」「面接で自分本来の力を発揮できない」といった悪循環に陥る恐れがあります。
不安があるときはそのままにせず、具体的な行動を起こして解消することが大切です。
転職の目的を整理してみる
まずは転職の目的を整理しましょう。転職の目的が曖昧なままではモチベーションを保ちづらく、ちょっとした壁にぶつかっただけで不安が大きくなりかねません。
たとえば、「現職より年収アップを目指したい」「子育てと両立しやすい職場で働きたい」「より興味の強い職種にキャリアチェンジしたい」「〇〇のスキルを磨きたい」「ビジョンが明確な企業に行きたい」などの具体的な目標を設定しましょう。
転職の目的を明確にすることで、説得力のある志望動機を伝えやすくなるというメリットもあります。
志望動機は選考での重要な評価ポイントとなるため、どのような背景があって転職を検討しているのかを自分の言葉で説明できるよう準備しておきましょう。
現職を続けることも検討する
目目的が曖昧な場合、新しい職場に転職できたとしても後悔する可能性があります。
「前の仕事のほうが良かった」となる状況を避けるためにも、本当に自分に転職が必要なのか慎重に検討しましょう。
転職を慎重に検討すべき人には、現職で不満点を改善できる、希望と市場価値のギャップが大きい、転職して実現したいことが不明確、現職に就いてからまだ日が浅い、転職理由を他者や会社のせいにしてしまっているといった特徴があります。
転職したからといって状況が好転する保証はなく、現職を続けたほうが自分にとって良い場合もあります。不満がある場合も、すぐに転職を決意するのではなく、まずは現職で改善できないか模索してみましょう。
自己分析を行って強みや弱みを知る
自己分析を行うことも効果的な方法です。強みや弱みを知ることで、目指すキャリアの方向性が明確になり、自信を持って転職活動を進められるようになります。
過去の経験を振り返りながら、日々の業務の中での工夫、自分の活躍が成果につながった出来事、これまで担当してきた役割、好きな業務や苦手な業務などを洗い出してみましょう。
価値観や強み・弱みがわかると、自分に合う求人を探しやすくなります。また、志望動機とアピールポイントを明確にできるというメリットもあるため、転職に自信がないときは自己分析をしてみましょう。
転職エージェントを活用する
どうしても自信が持てないときや、一人で転職活動を進めることに不安を感じるときは、転職エージェントの利用を考えてみてはいかがでしょうか。
転職エージェントでは、求人紹介はもちろん、キャリア相談や選考対策のサポートも行っています。
転職のプロから客観的なアドバイスをさせていただきますので、一人で転職活動を進めるよりも効率的です。
転職エージェントを活用するメリットとして、キャリアについて相談できる、自分に合った求人を紹介してもらえる、選考対策をサポートしてもらえる(応募書類の作成、面接対策など)、業界や企業の内情を教えてもらえる、企業とのやりとりを代行してもらえる(面接日の調整、年収交渉など)といった点が挙げられます。
転職エージェントは「総合型」と「特化型」に大きく分けられます。幅広い業界や職種を検討したい場合は総合型を、転職先のイメージがある程度固まっている場合は特化型を活用しましょう。
転職に自信がないなら「メイテックネクスト」に相談がおすすめ
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メイテックネクストの転職成功事例
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20代の転職成功事例
★有機ELのプロセス開発から次世代太陽電池の研究職へ
電子部品メーカー(プロセス開発職)450万⇒大手完成車メーカー(研究開発職)680万
【転職のポイント】
業界として、国内の技術開発力がシュリンクしている製品領域から、基礎技術の確立に携われるポジションへの転職成功事例です。
ご活動当初はインク開発など化学系の開発を志望されていましたが、保有スキル・経験とギャップがあり、面接不合格が続き苦戦されていました。
そこで面談を通じて強みがデバイスに応用される専門性であることを再認識。
ご自身の強みを明確に言語化できたことが今回のご転身に繋がりました。
30代の転職成功事例
★ベンチャー企業から大手企業への転職支援
電気・電子メーカー(機械設計)600万⇒大手電機・精密メーカー(機械設計)700万
【転職のポイント】
面談時に自己理解(技術志向が強く、大手・ベンチャー双方の開発環境でのご経験が強みなど)や転職を叶えたい事項を明確にし、やるべきことを順序立てて整理のうえで活動計画をたてました。
お互いが同じ目的意識をもって取り組んでいった結果、見事ご内定、悩むことなく即日ご決断というプロセスに至りました。
40代の転職成功事例
★従来の自動車部品の設備設計(装置設計)から最先端の半導体製造メーカー・生産技術への転職
中堅・冠企業メーカー(設備設計)850万⇒半導体メーカー(生産技術)940万
【転職のポイント】
これまでに経験された設備設計のご経験は、転用を聞かせられる可能性を感じていましたが、転職活動において自動車部品から最新の半導体業界への転身となると勇気のいる決断だったかと思います。
好奇心旺盛で貪欲に向かっていくお人柄が面談でも感じられた為、今回転職される「挑戦し続けられる環境」でも、心から頑張ってほしいと思います。
まとめ
転職に自信が持てないときは、その原因を明確にすることが大切です。何に不安を感じ、自信をなくしているのかを分析し、適切な行動を取りましょう。
自信が持てない原因や対処法がわからない場合は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職のプロのアドバイスを参考にして、自分の強みを洗い出し、自信を付けていきましょう。
この記事の寄稿者
エンジニア領域に特化した、20年にわたる豊富なキャリア支援での実績やキャリアアドバイザー責任者としての、企業顧客・マーケット理解からの的確なアドバイスを是非、ご活用下さい。
「納得した転職」につながる、自己理解を深めて、将来への可能性が広がることを第一にご支援させて頂きます。
- 計良 素直