
【転職向け】履歴書の書き方|項目別の書き方例を紹介
履歴書は、応募者の基本情報や経歴、スキルなどを企業に伝える重要な書類です。
各項目に記入する際のルールが定められているため、正しい書き方で作成しなければなりません。
本記事では、厚生労働省履歴書様式例に基づき、各項目の記入方法をわかりやすく解説します。
【転職向け】履歴書の見本(記入例)

【基本項目】転職での履歴書の書き方

履歴書は、応募者の基本的な情報を企業に伝える書類です。転職時に提出する履歴書は、正しい書き方で作成することが重要です。
作成年月日
履歴書の作成年月日には、企業に履歴書を提出する日か、その前の日を記入します。
面接に履歴書を持参する場合は面接日の日付、郵送で送る場合は郵便を投函する日付です。
基本的には西暦と和暦のどちらで記入しても問題ありません。
ただし、作成年月日に西暦日を選んだ場合には、生年月日や学歴・職歴などほかの日付も西暦に統一します。
反対に、西暦ではなく和暦にした場合には、書類内の日付を和暦にそろえて作成します。
和暦の記入時には、元号を省略せずに漢字で表記することが大切です。
「H7年」などの表記は避けて、「昭和」「平成」「令和」などの正式な元号を記入します。
氏名・ふりがな
氏名は、ほかの文字よりも大きめのサイズで、ふりがなも忘れずに書き入れます。
ふりがなは、使用する履歴書に「ふりがな」と書かれている場合には平仮名、「フリガナ」の場合にはカタカナで記入するなど、履歴書の様式に応じて書き分けましょう。
ただし、厚生労働省が作成した履歴書の様式は「ふりがな」になっているため、平仮名で書くのが基本です。
氏名とふりがなを書く際には、読みやすさを意識して性と名の間にスペースを空けます。
生年月日・年齢
生年月日は、和暦、西暦のどちらで記入しても問題ありません。
ただし、作成年月日などほかと異なる表記になるのは好ましくないため、文書全体で和暦か西暦のどちらかに統一します。
年齢は、履歴書の作成年月日に記載した時点の応募者の満年齢を記入します。
住所(現住所・連絡先)
住所欄には、現在の住所を記入します。
連絡先欄は、現住所と異なる住所で連絡を取りたい場合に使用する記入欄です。
現住所で連絡が取れるなら、空欄でも問題ありません。
住所は省略せず書くことが大切です。郵便番号と都道府県も含めて、アパートやマンションの名称、部屋番号まで正確に書きます。
数字以外の文字には、平仮名とカタカナの違いに気をつけてふりがなを振ります。
電話番号
電話番号で記入するのは、日中に連絡が取れる番号です。
電話番号の欄が2つある場合には、固定電話の番号と携帯電話の番号の両方を記入します。
固定電話がない場合には、携帯電話の番号だけを記入して、固定電話の欄は空欄のままで構いません。
(様式により異なる)性別
厚生労働省の様式では、性別の記入欄は任意記入(空欄のままでもよい)とされています。
性の多様性に対応するために、過去に「男・女」の選択式だった記入欄から、書き込み式の記入欄に変更され、応募者が記入したい内容での記入可能となっています。
(様式により異なる)メールアドレス
メールアドレス欄には、連絡が取れるメールアドレスを記入しましょう。
Gmailなどのフリーメールアドレスや、普段使用しているメールアドレスを入力するのが適切です。
携帯電話キャリアのメールアドレスは、添付ファイルの送受信が制限される場合があるため、就職活動では使用を避けることをおすすめします。
履歴書には、現在の勤務先のメールアドレスは原則使用しません。
特に、転職活動を勤め先に秘密にしている場合には、勤務先ではなく転職活動で使う自分のメールアドレスを書き入れます。
印鑑(様式により異なる)
かつては、ほとんどの履歴書に押印欄がありました。
しかし、1997年に制定された「押印見直しガイドライン」により、「記名に押印を求める場合でも、支障がなければ押印を廃止し記名のみでよい」とされたため、現在では履歴書に押印がなくても問題ありません。
履歴書の様式には押印欄のあるものとないものがあるため、押印欄がある場合のみ押印しましょう。
押印する際は、印鑑が斜めにならないよう注意し、まっすぐ押します。
また、インクのかすれや欠けにも気をつけましょう。
なお、履歴書にはインク浸透印(シャチハタなど)は適さず、朱肉を使用する認印を丁寧に押すのが望ましいです。
【学歴・職歴欄】転職での履歴書の書き方

学歴や職歴を明記する欄が「学歴・職歴欄」です。同じ欄の中でも、タイトルや改行を使用しながら、採用担当者が見やすい書き方で学歴と職歴をそれぞれ記入します。
学歴
記入の際は、1行目の中央に「学歴」と書き、次の行から詳細を記入します。
学歴欄には義務教育の明記は不要で、基本的には高校卒業から最終学歴までを記入します。
ただし、最終学歴が中学の場合は、「学歴」の次の行に「●年●月 市立●●中学校 卒業」の形式で記入します。
高校卒業以降は、「■年■月 市立■■高等学校 卒業」から、「▲年▲月 ▲▲大学▲学部▲学科 入学」「▲年▲月 ▲▲大学▲学部▲学科 卒業」のように、それぞれの入学・卒業を明記します。大学院や専門学校も同様に記入しましょう。
学校名は正式名称で記載し、学部・学科・コース名も省略せずに具体的に記入します。
また、入学・卒業年の表記(西暦・和暦)は、ほかの項目と統一してください。
職歴(※在職中の書き方)
学歴を記入した後は、1行空けて「職歴」と中央に記載し、次の行から勤務先の入社年月・退社年月を「○年○月 ○○株式会社 入社(退社)」の形式で記入します。職歴は原則としてすべて明記し、社名は正式名称を使用します。
また、和暦・西暦は他の日付と統一してください。
最初に入社した企業で転職せずに勤務を続けている場合は、次の行に「第二営業部配属」などの配属先を記入し、その後「現在に至る」または「在職中」と記載します。履歴書では詳しい職務内容は記載せず、退職した職歴については退社年月と退職理由を明記します。
退職理由は、基本的に「一身上の都合により退職」と記載すれば問題ありません。
契約期間満了や会社都合による退職の場合は、「契約期間満了により退職」などと記載できます。
退職後に転職した場合は、同様の形式で入社年月・社名・配属先を記入し、最後に「現在に至る」とまとめます。
「学歴・職歴欄」の最後には、文章が完結したことを示す「以上」を入れます。
「在職中」や「現在に至る」など最後の一文の下の行の右端に「以上」と記載し、内容を締めくくりましょう。
【免許・資格欄】転職での履歴書の書き方

「免許・資格」欄には、応募者が保有する免許や資格を記入します。
様式によっては免許と資格を同じ欄に記載する場合もありますが、
それぞれ分けて記入するのが基本です。最初に免許、次に資格を記入することで、見やすく整理できます。
応募条件に免許の取得が求められている場合はもちろん、業務で車を運転する可能性がある場合もあるため、自動車運転免許の記入は重要です。
運転免許がある場合は、「取得年月」「免許の名称」を記入し、名称の右に1文字分の余白を空けて「取得」と記載します。
(例:「●年●月 普通自動車第一種免許 取得」)
複数の免許がある場合は、取得順に古いものから記入しますが、アピールしたい免許がある場合は先に記載しても構いません。
免許をすべて記入した後、資格を取得順に記載します。免許と同様に「取得年月」「資格の名称」を書き、名称の右に1文字分の余白を空けて「取得」と記入します。
(例:「●年●月 〇〇(専門資格) 取得」)
複数の資格がある場合は、応募職種に関連する資格を優先して記入しましょう。
免許や資格がない場合は空欄にせず、「特になし」と記載します。
免許・資格の名称は、省略せず正式名称で記入し、取得年月の和暦・西暦は履歴書全体で統一してください。
すべての免許・資格を記入したら、最後の行の次行右端に「以上」と記載して締めくくります。
【志望動機などの欄】転職での履歴書の書き方

志望動機を記入する際は、応募企業を選んだ理由を明確に伝えましょう。
競合他社ではなくその企業を志望する理由を具体的に述べ、「社風に魅力を感じた」といった曖昧な表現は避けます。
また、過去の経験やスキルを示し、応募企業でどのように活かせるかをアピールすることが重要です。
例えば、機械設計エンジニアの場合、「これまでの設計経験を活かし、貴社の開発業務に携わりたい」といった形で、スキルと職務内容を関連づけると効果的です。さらに、採用担当者は長期的に活躍できる人材を求めているため、「入社後にどのように成長し、貢献していきたいか」を具体的に述べることもポイントです。
志望動機の書き方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
◆組み込みシステムのエンジニアの志望動機はどう書く?コツや注意点
【本人希望記入欄】転職での履歴書の書き方

本人希望記入欄は、希望職種や勤務地など、譲れない条件がある場合に記入する項目です。
基本的には、応募企業が複数の職種を募集している場合は希望職種を記入し、家庭の事情などで勤務地や勤務時間に制約がある場合は希望勤務地を記入します。
例えば、「設計・開発部門を希望します」と記載すれば、希望職種を明確に伝えられます。
ただし、「希望勤務地:関東圏」などと記入すると、企業側が関東以外の配属を検討している場合に条件が合わないと判断され、採否に影響する可能性があります。
そのため、希望条件は何でも記入するのではなく、本当に譲れない事項のみを簡潔にまとめましょう。
また、待遇や給与に関する要望は記載を控えるのが無難です。
これらを明記すると、「業務よりも待遇を重視している」と捉えられる可能性があるため、面接などの別の機会で伝えるのが適切です。
なお、空欄のままにすると記入漏れと見なされる場合もあるため、特に希望がない場合は「貴社の規定に従います」と記入しましょう。
履歴書でのNG行為3選

履歴書は、応募企業に自身をアピールできる重要な書類です。正しい形式で提出するために、誤った書き方には注意しなければなりません。
誤字脱字を修正液で書き直してしまう
履歴書作成時には、誤字脱字に注意が必要です。
誤字脱字に気づかず提出してしまうのはもちろん、修正液などで修正して提出する行為も基本的にNGです。
履歴書を書き間違えた場合には、新しい用紙を使って最初から書き直しましょう。
修正液で簡単に修正した履歴書を提出すると、採用担当者に「応募にかける意欲が低いのでは」といった印象を与える恐れがあります。
書き間違いに備えて多めの履歴書を用意し、丁寧に記入することが重要です。
履歴書の様式が指定されたもので原本の予備がないなど、どうしても新しく書き直すことができない場合には、訂正印を使用した方法で修正します。
間違えた文字の上に、定規を使った二重線を引いてから訂正印を押し、正しい内容を記入する方法で修正が可能です。
空欄のまま提出してしまう
履歴書に空欄があると、「書類に記入漏れがある」「記入内容が少なく応募への意欲がない」などの印象を与えかねません。
そのため、履歴書は全ての欄を埋めてから提出することが重要です。志望動機、自己PR欄の内容は採用担当者へのアピールにつながることから、空欄にはせず、応募した動機や意欲を丁寧に記入します。
免許や資格など記入することがない項目の場合でも、空欄のまま残すのではなく、「特になし」など必ず記入してから提出しましょう。
また、書き忘れによる空欄がないかの確認も重要です。
消せるボールペンで書いてしまう
履歴書の記入には、鉛筆やシャープペンシルはもちろん、消せるボールペンの使用も適していません。
履歴書は、従業員採用の際に用いる公式な書類のため、通常のボールペンを使用して作成します。
消せるボールペンは、書き間違えた場合に消して書き直しができるため、修正や改ざんが加えられるリスクがあります。
また、従業員の履歴書は、会社が長期間保管しなければならないと定められています。
消せるボールペンのインクは摩擦や熱で消えやすいため、保管中に履歴書の文字が薄くなり消えてしまう可能性がある点も、履歴書には向かない理由です。
履歴書には黒または濃い青色のインクを使用し、書き間違いに注意しながら丁寧に作成しましょう。
転職で使える厚生労働省の履歴書テンプレート

これまでの履歴書は、日本規格協会が示していたJIS規格の様式でした。
その様式が、2020年7月にJIS規格の解説の様式例から削除されたため、厚生労働省が新しく作成した履歴書様式が「厚生労働省履歴書様式例」です。
新しい履歴書様式では、「性別欄」が任意記載欄になり、「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」の欄がなくなりました。
▼厚生労働省履歴書様式例をダウンロードしたい方へ
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▼エンジニアの転職ならメイテックネクスト
この記事の寄稿者
履歴書は、企業の採用担当者に提出する重要書類であり、書き方ひとつで転職の成否を左右する可能性もあります。
作成の際は、項目ごとの適切な書き方を押さえておくことがポイントです。
また、誤字脱字や修正時の対応などにも注意し、丁寧な作成を心がけましょう。
- 吉澤さつき