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転職活動で“やること”一覧! 失敗を防ぐチェックリスト

転職活動で“やること”一覧! 失敗を防ぐチェックリスト

転職を成功させるためには、事前準備が大切です。この記事では、「いつから転職準備を始めるべきか」「何から取りかかるべきか」「情報収集」「履歴書と職務経歴書の書き方」「企業が求める人材とは」「入退社の手続き」など、エンジニア転職者の声などをもとに、転職に必要な情報をわかりやすく解説します。 

【チェックリスト】転職活動でやるべきこと一覧

【チェックリスト】転職活動でやるべきこと一覧

転職活動でやるべきこととしては、大きく分けて以下の5つが挙げられます。

・自己分析を実施する

・情報収集を行う

・応募書類を作成する

・面接の準備をする

・入退社の手続きを行う


以下、各工程について詳しく解説します。


STEP1. 自己分析を実施する

転職を考え始めたら、まずは転職の目的や自分の強みを明確にするために、自己分析を実施しましょう。これらが明確になることにより、転職後にイメージのギャップが生じるリスクを減らしたり、希望する仕事へ就きやすくなったりする効果が期待できます。

具体的には、以下の事項を整理すると、自分の目指す方向性を定めやすくなり、途中で軌道修正をしたくなった場合でもスムーズにいきます。

転職の目的

転職の目的とは、すなわち「転職先で何を実現したいか」ということです。給与やキャリアアップ、労働条件など転職の理由はさまざまなので、まずは自身が転職したい理由をリストアップしてみて、それぞれ現職ではどう満たされていないのかを考えると、転職の目的を明確化しやすいでしょう。


たとえば、「頑張っているのに収入が低い」「勤続しても先が見えない」といった理由であれば、「より高収入を得たい」「キャリアアップを図りたい」などの目的が考えられます。


【自分のスキル・キャリア】

転職活動を成功させるためには、まず自分のキャリアやスキルを明確に理解することが重要です。まずは、これまでの職務経験、プロジェクト、役割、成果を詳細に書き出しましょう。これには、過去に働いた企業名や役職、勤務期間、主な業務内容、具体的な技術スキル、役割、取得した資格などを含めるとよいです。

また、自分の強みや改善が必要な領域を自己評価するために「SWOT分析」を行いましょう。 SWOT分析とは、自分が得意とすること(Strength)、不足している点(Weakness)、自分のスキルを活かせる分野(Opportunity)、業界の変化や競争のリスク(Threat)の4つの視点から、現状分析を行う手法をいいます。

そのほか、過去の上司や同僚、信頼できる友人からフィードバックを受け取ることも効果的です。外部からの視点を得ることで、自分では気づかない強みや弱点を把握することができます。


仕事をするうえでの軸】

続いて、仕事をするうえでの軸、言い換えれば仕事上で大切にしたいことを整理します。

転職の軸は人によってさまざまです。もっと稼げる仕事につきたいのか、ワークライフバランスを大切にしたいのか、スキルアップがしたいのかなど、自分にとっての「譲れない条件」を整理してみましょう。

【将来の展望】

最後に、将来どうなりたいかを考えます。

「フリーランスとして独立したい」「責任あるポジションにつきたい」「新しいサービスを立ち上げたい」など、将来の目標を書き出してみましょう。

あわせて、なぜその理由を挙げたのかもセットで書き出せると、自分の考えを客観的に知ることができます。

STEP2. 情報収集を行う

転職の目的などが明確になったら、次に希望する条件の求人を探し、本当にそこへ応募するべきか情報を精査します。

情報収集は、転職先の選択肢を増やしたり、質を高めたりすることにつながるため、妥協せずに取り組みたいところです。 情報収集を十分に行うことで、実際にその求人へ応募する際の志望動機も明確になります。

 【求人探し】

求人情報を探すには、以下のような方法があります。

・オンライン求人サイトや転職エージェントから検索

・各求人の職務内容、必要なスキル、勤務条件、給与水準を詳細に比較

・企業の評判や社風を把握するために、社員のレビュー、業界のフォーラム、転職エージェントのフィードバックを参考にする

・転職イベントへの参加

・興味がある企業の公式HPで採用情報を確認

・友人や知人に紹介してもらう

まずは色々試してみることが転職成功の確率アップにつながるので、積極的に行動しましょう。とはいえ、やみくもに調べるのも効率が悪いため、自己分析で整理した「仕事をするうえでの軸」を意識し、譲れない条件をもとに情報を選ぶことが大切です。

業界・企業研究

興味を持った求人が見つかったら、応募する前に、その企業や業界について研究しましょう。最初から業界を絞り込んでしまうと、選択肢を狭めてしまい、転職の可能性が広がらなくなってしまうからです。少しでも興味を持った業界を見つけたら、積極的に動向をチェックしましょう。

具体的には、経済新聞を読んだり、転職サイトを閲覧したりする方法が挙げられます。また、業界特化型の転職支援サービスなどでプロの意見を聞いてみることもおすすめです。

STEP3. 応募書類を作成する

応募したい求人を絞り込んだら、応募に必要な書類を準備し、企業へ送付します。

多くの場合、「履歴書」と「職務経歴書」の2つが必要になりますが、まず書類だけで選考されるため、面接へ進むためにもほかの応募者との差別化を意識することが求められます。

書類選考を通過するためには、履歴書と職務経歴書で、それぞれ以下のポイントを押さえることが大切です。

【履歴書】

現在、履歴書の作成は手書きでもPCでも可というケースが大半ですが、企業によっては指定がある場合もあるため、ケースバイケースで対応します。 

企業側は現場の長だけでなく、人事担当も履歴書を読む場合が多いので、専門的な用語はあまり使わず、わかりやすい文章を書くように心がけましょう。 

志望動機を書く際は、応募先の企業理念や社風などと結びつけるようにするのがポイントです。その企業で何をしたいのか、自分のスキルがどのように活かせるのかを具体的に記載しましょう。


また、企業はエンジニアとしてのスキルや経験だけでなく、人間性やコミュニケーション能力も重視しています。協調性がわかる業務上のエピソードや、チームで取り組んだプロジェクトの経験などを盛り込むのもよいかもしれません。

 【職務経歴書】

職務経歴書には、これまでの実績や経験を具体的に記載しましょう。企業は、この情報から求める人物とマッチするかどうかを判断するため、今までの経験を振り返り、あなたの強みを明確にしましょう。

具体的には、以下のような事項を中心に記載します。

・仕事内容の整理(使用ツール、プロジェクトでの立場)

・身につけたスキル

・資格や免許

・人間性など、そのほかアピールできること

とはいえ、これらのことをただ羅列すればよいというわけではありません。

キャリアを記載する際は「○○プロジェクトでチームリーダーを任された」「△△を担当していた」など、業務や役割の具体性がわかるようにしてください。数字や結果を載せるのも効果的です。さらに、業務を経験して学んだことや、得たスキルなども説明に加えると説得力が増し、企業側もあなたの人物像をイメージしやすくなります。

これらを踏まえて、応募先企業に貢献できるような人物であることをアピールしましょう。

【内部リンク】

▼『職務経歴書』書き方まとめ|テンプレート・考え方など

https://www.m-next.jp/topics/


STEP4. 面接の準備をする

書類選考を無事通過したら、次は面接が行われます。

 

面接の日程調整は電話やメールで行われることが多いため、電話での話し方やメールの書き方を今一度確認しておきましょう。

 

面接では、企業がどのような人材を求めているのか、どんな質問がされるのかを事前に予測し、簡潔に答えられるように準備することが重要です。特に、自己紹介、志望動機、退職・転職の理由、自己PRはしっかりと準備しておきましょう。

 

最近では、対面だけでなく、ZoomやTeamsなどのツールを使用したオンライン面接を実施する企業も増えています。その場合、パソコン、スマホ、イヤホンなど必要な機材を準備し、通信環境や使用するツール、カメラでの自分の映り方なども忘れずに確認しましょう。

 

オンライン面接だからといって、「下半身はパジャマでいいか」といった油断は禁物です。対面面接と同じように、上下ともにきちんと身だしなみを整えましょう。

 

また、オンラインでは普段よりも少し大きめのリアクションをしたり、はっきりと話したりすることを心がけてください。

企業が求める人材】

面接を成功させるためには、まず企業がどんな人材を求めているのか、どこを見ているのかを理解して、その部分をアピールすることが大切です。

たとえば、経験や技術はもちろん、仕事に対しての熱意や人柄、コミュニケーション能力などは特に重要視されます。そのほかに、スキルやキャリアの志向性がマッチしているかも見られます。

 【よくある質問の例】

以下では、エンジニアの転職面接でよく聞かれる質問と、そのポイントを紹介します。実際の面接での参考にしてください。

1.あなたの自己紹介をお願いします

求職者の第一印象を左右するといっても過言ではないほど肝心な自己紹介です。面接担当者は、あなたの自己紹介を通して挨拶や目線、話し方に注目しています。また、コミュニケーション能力や、職歴を簡潔に要約できる力があるかについても確認しています。

まずは、挨拶や名前を明るくはきはきした口調で述べ、その後に職歴やスキルを端的に述べましょう。目安として、大体30秒~1分程度に収まるとよいでしょう。 

2.前職の退職理由は何ですか?

実際の退職理由が何であれ、ネガティブな表現をすることはあまり好ましくありません。

面接担当者は、「前職と同じ理由で辞めてほしくない」と考えています。そのため、「キャリアアップのため」や「自分のスキルをもっと活かすため」などの理由を添え、前職の退職が自分にとってプラスであったことを伝えましょう。

3.志望動機を教えてください

志望動機は、企業の求める人物像と、あなたのキャリアプランがマッチしているかどうか、企業研究はしているかなどを判断するための質問です。

転職理由と一貫性があり、「自分の目指すキャリアプランが実現できると考えたから」というような回答ができると、説得力が増します。

4.自己PRをしてください

自己PRは、あなたの強みを知るための質問です。

回答として「私の強みは○○です」と述べたあと、それを発揮したエピソードを詳しく伝えましょう。その際、具体的な数字を交えると、より印象に残りやすくなります。

以上、よく聞かれる質問を4つ紹介しましたが、すべての質問においても簡潔かつ具体的・前向きに、自信を持って回答することです。実際の面接で慌てないよう、事前に「これを聞かれたらこう答えよう」というパターンをある程度固めておきましょう。

あわせて準備すべきポイント

日程調整などをスムーズに行うことも、印象をよくするポイントです。メールなどでやり取りする際のマナーの確認や、スケジュールの確保、候補日の検討などは事前に済ませておきましょう。その際は、早めのレスポンスを心がけることを忘れないでください。

また、面接前や当日に筆記試験やタイピングテストを行う企業もあるため、対策をしておくことも大切です。

STEP5. 入退社の手続きを行う

無事面接を通過し、内定をもらったら、最後に今勤めている企業を退職し、転職先へ入社する手続きを行います。

転職先へ入社の意思を伝えたあと、今勤めている企業(まずは直属の上司)へ退職の意思を伝え、退職までのスケジュールを相談します。退職意思を伝える時期は就業規則で定められていることも多いため、事前に確認しておきましょう。

転職活動で“やってはいけない”とされる3つのこと

転職活動で“やってはいけない”とされる3つのこと

退職前から転職活動を行うことはもちろんOKであり、メリットもありますが、やってはいけない事項もいくつかあります。

以下では、転職で後悔しないために、特に仕事をしながら転職活動するうえでのタブーについて解説します。

1. 転職活動中であることが在籍企業にわかるような行動をとる

転職活動中であることが、在籍中の企業に知られないよう注意が必要です(企業によっては転職に対して好意的でない場合もあります)。特に以下のような行動は、転職活動中であることが明らかになりやすいため注意しましょう。

・会社のPCやスマホ、Wi-Fiから転職活動する

・転職活動中であることを同僚に話したり、SNSに上げたりする

・企業名が明確でない求人に応募する(知らずに自社や関連企業に応募してしまう)


2. スケジュール調整を疎かにする

働きながら転職活動を行うには、スケジュールをうまく管理する必要があります。


働いている時間以外を転職活動にあてようとしても、時間が足りなかったり、疲労が溜まっていたりして、選考対策が疎かになりがちです。しかし、それでは本末転倒です。自己分析や面接対策をしないまま選考に挑むと、選考で落とされたり、入社後にミスマッチを起こしたりするリスクが非常に高くなります。


今の仕事との兼ね合いを考慮し、転職活動のスケジュール調整をしっかり行うことが大切です。


3. 就業規則を確認しない

退職の意思を伝えてから実際に退職するまでに必要な期間や、ボーナスの支給要件などの確認を怠ることも、やってはいけない過ちのひとつです。


退職可能時期を把握しておかないと、転職活動で内定をもらっても、入社日をずらしてもらう必要があったり、最悪の場合、内定を取り消されたりすることもあり得ます。


また、ボーナス支給要件や時期を理解していないと、支給前に退職してしまい受け取れなかった、という事態にもなりかねません。スムーズに転職を終えるためにも、就業規則はきちんと確認しておきましょう。 

転職活動はいつやるべき? 始めるタイミング

転職活動はいつやるべき? 始めるタイミング

転職活動にかかる時間(転職を始めてから内定を得るまでの期間)は、平均で2~3ヵ月ほどです。そのため、就業規則(退職の意思を伝えてから退職までに必要な期間)を確認したうえで、スムーズに退職できそうな時期(繁忙期を避けたタイミングや、プロジェクトが一区切りつくタイミングなど)から逆算し、開始時期を検討するのが望ましいでしょう。

退職時期に特に希望がない場合は、求人数が多い時期に開始するのもおすすめです。一般的に、求人数は入社のタイミングがよい2~3月、および8~9月がもっとも多いといわれています。またライバルが少なく、ボーナスを受け取ったあとの7~8月頃に転職できる、4~5月も狙い目です。

この記事の寄稿者

転職で失敗しないためには、入念な事前準備が重要です。とはいえ、初めての転職では不安に感じることも多いでしょう。そのような方は、弊社「メイテックネクスト」のご利用もぜひご検討ください。エンジニアに特化した転職支援サービス(無料)で、常に2万件以上の求人を取り扱っています。元エンジニアのコンサルタントも在籍しており、深い技術知見と約17年の実績に基づいたご支援をいたします。

岩崎 貴代恵
岩崎 貴代恵

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