【例文あり】システムエンジニアの志望動機の書き方|求められる人物像なども併せて紹介
システムエンジニアが転職に成功できるかどうかは、履歴書に記載する志望動機にかかっていると言っても過言ではありません。
本記事では、転職を成功させたいシステムエンジニアに向けて、具体的な書き方や大切なポイント、おすすめの転職エージェントなどを紹介します。
システムエンジニアの志望動機の書き方
システムエンジニア(SE)に限らず、履歴書の志望動機を書く際には、読み手である採用担当者にメッセージが正しく伝わるように書く必要があります。
そのためには、結論→経緯・理由→結果(入社後の展望)というフレームワークを使用すると効果的です。
1. まず結論を述べる
志望動機の作成時に大切なのは、論理的に文章を展開することです。
論理的に順序立てて文章を組み立てることで、読み手に伝わりやすい文章に仕上げられます。
まずは、もっとも重要な結論から述べましょう。
志望動機における結論とは、「なぜその会社を選んだのか」です。
まず結論を示すことで、その理由や根拠、裏づけ、まとめといった具合に文章を組み立てやすくなります。
結論ファーストの文章は、企業の採用担当者からも好まれます。
採用担当者がもっとも知りたいのは、「なぜ自社へ応募したのか」です。
冒頭に結論を示さず、冗長な文章が続くと、最後まで読んでもらえない恐れがあります。
2. 結論に至った経緯・理由を説明する
結論に至った経緯や明確な理由を書くことで、志望動機に説得力をもたせることができます。
企業の採用担当者が採用活動で懸念しているのは、ミスマッチの発生です。
ミスマッチは採用後の早期離職を招くリスクが高まるだけでなく、採用や育成のコストも増大する可能性があります。
「この人材ならミスマッチは発生しないだろう」と採用担当者に思ってもらえるよう、根拠や裏づけのある志望動機を作成する必要があります。
企業研究で得た情報や経験などをもとに、なぜその企業を選んだのかを明確に記しましょう。
また、なぜSEとして転職を希望するのかについても志望動機に盛り込みます。
これからSEとして成し遂げたいことや将来的なキャリアパスなどをうまく盛り込みましょう。
3. 入社後にどのようになりたいのかを説明する
最後のステップは、入社後の展望を伝えることです。
これまでに培った経験やスキルを、入社後にどう活かすのかを伝えましょう。
自分の希望だけでなく、企業へどう貢献できるのかを記載するのも大切です。
企業がもっとも気になるのは、採用した人材が入社後に自社の利益へどう貢献してくれるかです。
そのため、自分の希望だけではなく、スキルや経験を活かしてどう企業の利益拡大や成長に貢献できるのかも明確に伝えなくてはなりません。
志望動機を書く際の4つのポイント
採用担当者の心に響く志望動機を作成するには、応募先を選んだ明確な理由を示し、実務で活かせるスキルや意欲をアピールすることが大切です。
また、仕事に関連する資格を保有しているのなら漏れなく盛り込みましょう。
1. 企業を選んだ理由を伝える
企業の採用担当者は、応募者がなぜ自社を選んだのかを知りたがっています。
さまざまな企業があるなかで、どうして自社を選んだのか、ほかの企業ではダメだったのかを知りたがっているため、明確な理由を伝えましょう。
他社とも通じるような、当たり障りのない理由はNGです。
たとえば、「全国に支社を展開する大企業で働きたかった」「従業員への研修が充実していることに魅力を感じた」といった理由が挙げられます。
全国展開している企業や従業員研修を充実させている会社は数多く存在するため、応募先のみに該当する理由とは言えません。
また、その企業でなぜSEとして働きたいのかについても述べましょう。
自分の性格や興味、経験などと絡めつつ、応募先でSEとして働きたい説得力のある理由が必要です。
2. 仕事で活かせるスキルを伝える
多くの企業は、中途採用者を即戦力と見なす傾向があります。
そのため、SEが転職を成功させるには、即戦力として活躍できる実務のスキルを伝えることが大切です。
過去の経験を振り返り、これまで培ってきたスキルを洗いだしてみましょう。
扱える言語やプログラミングスキル、マネジメントスキル、問題解決力、プロジェクト管理能力など、紙などに書きだして整理します。
過去の実績や関わった案件、経験したポジションなども洗いだしましょう。
経験が少なく誇れるスキルが少ないのなら、提案力やコミュニケーション能力、論理的思考力などをアピールするのもよいかもしれません。
これらも、SEに欠かせないスキルです。
3. 興味・意欲をアピールする
未経験でもSEへの転職は可能です。
ただ、即戦力となる経験者に比べると、どうしても不利になる可能性が高いため、興味や意欲を積極的にアピールして採用担当者の心象をよくしましょう。
大切なポイントは、「SEとしての適性がある」と採用担当者に思ってもらうことです。
Webの仕組みに関心をもった、人々の役に立てるシステムを作ってみたいと感じた、論理的な思考が好きなのでSEに向いていると思ったなど、採用担当者の心に響きそうなアピールに徹しましょう。
なお、未経験からSEを目指したいと考えているのなら、以下の関連記事に詳しい情報を記載しているのでぜひチェックしてください。
関連記事:未経験でもシステムエンジニアへの転職は可能? 向いている人の特徴
4. 仕事に関連する資格を伝える
実務に活かせる資格を保有していると、転職活動を有利に進めることができます。
そのため、SEの実務に関連する資格を保有しているのなら、履歴書の志望動機や保有資格欄へ漏れなく記載しましょう。
難易度が高く希少な資格を保有している場合、高く評価される可能性があります。
SEに関連する代表的な資格としては、基本情報技術者試験が挙げられます。
ITエンジニアの登竜門と位置づけられる国家資格であり、ITに関する基礎的な知識やスキルを評価します。
ほかにも、応用情報技術者試験やデータベーススペシャリスト試験、プロジェクトマネージャー試験、システムアーキテクト試験なども代表的な資格です。
数年後の転職を考えている方なら、今からでも資格取得に向けて行動すると、転職活動を優位に進められるかもしれません。
システムエンジニアの志望動機の例文
志望動機を作成しているものの、何を書いてよいのか思いつかないといった方に向けて、例文を用意しました。
以下の例文を参考に、自分なりのカスタマイズを加えつつ活かしてください。
未経験でシステムエンジニアを目指す場合
「モノづくりに興味があったので、SEを募集している貴社に興味を抱きました。
貴社は年齢や経歴に関わらず、チーム全員が意見を出しあいながら開発に取り組む手法を採用していると知り、私もこの会社で働いてみたいと強く思いました。
学生時代の専攻は情報処理です。
そのため、C言語やPythonなどの言語は扱えます。
ただ、就職活動をしていた当時は販売の仕事に興味があったため、現在は〇〇社の営業担当として勤めています。
お客様の矢面に立つ営業の仕事では、さまざまな要望を伝えられることも少なくありませんでした。
それを開発部門に伝えるも、改善されずもどかしい思いをしました。
貴社は、お客様からのフィードバックをすぐシステムへ反映させるなど、スピーディーかつ誠実な対応をしており、そこにも惹かれました。
入社後は、学生時代に培ったプログラミングスキルと、営業担当として培った柔軟な対応力などを活かし、貴社の発展に寄与したいと考えています。」
システムエンジニアが職種を変えずに転職する場合
「貴社を志望した理由は、高度な金融向け情報系システムの開発に携わっていたためです。
貴社のシステムは業界内でも高く評価されており、自分も現職SEとしてのスキルを活かして貢献したいと考えました。
過去に複数社でのSE経験があり、ネットワークやインフラエンジニアとしても経験を積んでいます。
現職では製造メーカー系の情報系システム開発に携わっており、スタッフの管理やプロジェクト管理も一通り経験しました。
これまでは下流工程に多く携わってきましたが、貴社ではSlerのSEとして上流工程にも積極的に関わりたいと考えています。
貴社はプライム案件の扱いも多いため、これまで培ってきた知識やスキルを活かし、要件定義から設計、予算作成、実装まで担当しつつ貴社の発展に寄与したいです」
企業から求められるシステムエンジニアの人物像
企業が求めるSEは、高度なスキルや知識を有するだけでなく、論理的思考力やコミュニケーション能力にも長けた人材です。
ITスキル・知識レベルの高い人物
即戦力となれる人材を確保したいと考える企業は多いため、ITスキルや知識レベルが高い人材が好まれます。
使用可能な言語やハードウェア、ミドルウェア、ネットワークなどに関するスキル、開発手法や品質管理の知識などに長けた人材は、転職活動で有利です。
また、ITへの興味や関心が強い人も好まれる傾向があります。ITの世界は技術の移り変わりが激しく、新たな技術が次々と誕生しています。
セキュリティやAI、ビッグデータなどの分野も進化を続けているため、こうした最新トレンドをいち早くキャッチできる情報収集力も必要です。
論理的な思考力の高い人物
SEの実務では、顧客に対しヒアリングを行ったうえで解決策を提示しなくてはなりません。
そのためには、論理的な思考力が不可欠です。
論理的思考力はもって生まれた才能ではありません。
そのため、今からでも鍛えることは可能です。日常会話のなかで使用していた、何気ない抽象的な言葉を具体的に言い換える、何ごとも順序立てて考える癖をつけるなどを意識することで、論理的思考力を高められます。
論理的思考力が高まると、顧客に対し説得力のあるプレゼンを行えるようになるため、提案が通りやすくなるメリットがあります。
また、後述するコミュニケーション能力の向上にも、論理的思考力の鍛錬は有効です。
コミュニケーション能力の高い人物
SEは実務のなかでさまざまな人と関わりをもちます。
SEが関わるプロジェクトはチームで取り組むケースが多く、顧客やチームのメンバー、社外の取引先などともやり取りが発生するケースは珍しくありません。
そのため、コミュニケーション能力の高いSEが企業にも好まれます。
コミュニケーション能力が高い人物は、顧客との会話のなかで課題や悩みを正確に抽出でき、チームメンバーとも円滑なやり取りを行えます。
結果的にプロジェクトがスムーズに進行し、タスクや納期の遅れなども回避できます。
システムエンジニアの転職なら「メイテックネクスト」
SEとしての転職を成功させたいのなら、転職エージェントの活用がおすすめです。
弊社「メイテックネクスト」は、製造業やメーカー、ITエンジニアの転職に特化したサービスを提供、常時20,000件以上の求人を扱っており、また市場を熟知したコンサルタントより様々なアドバイスが可能です。
弊社の強みは、エンジニア専門転職支援サービスとして、業界随一の求人数を誇る点です。
誰もが知る大企業から少数精鋭の中小企業など、独占求人を含め数多くの求人案件を扱っています。
また、在籍しているコンサルタントは業界に熟知しているだけでなく、各企業の担当者と密接につながっているため、内情を踏まえたアドバイスを実施しております。
転職を希望する企業を想定した模擬面接も実施しているため、選考への安心感を高めることが可能です。
システムエンジニアの転職成功事例
ここでは、メイテックネクストを利用して転職に成功した方の事例を2つ紹介します。
【事例1・メーカー系SIから転職に成功したAさん】
Slerとして自動車システムの開発などに携わっていたAさんは、職務環境の悪化に伴い転職を決意しました。
それに伴い転職エージェントを利用し始めたものの、面接通過にいたらない日々が続きます。
その後、Aさんはメイテックネクストのサービスを知りました。
希望する完成車メーカーの求人を紹介してもらい、その会社に照準を絞った面接対策を実施してもらうことで、見事内定を勝ち取りました。
【事例2・インフラエンジニアから社内SEへの転職に成功したBさん】
20代後半のBさんは、インフラエンジニアとして経験を積むなかでセキュリティエンジニア人材が少ないことを懸念し、転身を希望したものの叶わず転職を決意しました。
メイテックネクストを利用し、コンサルタントから得たヒントをもとに転職活動を展開した結果、社内向けのセキュリティエンジニアの転職に成功し、年収の大幅アップも実現しています。
この記事の寄稿者
システムエンジニアとして転職を成功させるには、志望先を選んだ理由やどのように貢献できるのかなどを志望動機のなかで明確に示すことが大切です。
転職エージェントを利用すると、履歴書の添削や面接対策も実施してもらえ、転職の成功率が高まります。
ぜひメイテックネクストのご利用をご検討ください。
- 吉澤さつき