メーカーのエンジニアに向いている人の特徴|主な種類についても紹介
メーカーのエンジニアへの転職を検討しているものの、自分に適性があるか不安に感じている方は多いのではないのではないでしょうか。
本記事では、メーカーのエンジニアに向いている人の特徴や、仕事のやりがい、メーカーの平均年収・種類・業種などについて詳しく解説します。ぜひ一読して、転職への足がかりとしてください。
メーカーのエンジニアに向いている人の特徴
今後長く働いていくことを考えると、目指している職業との相性は転職する前に確認しておきたいところです。
以下4つの特徴のいずれかに当てはまる人は、メーカーのエンジニアとして働くことを強くおすすめします。
ものづくりに興味がある
メーカーとは、製品を作る「ものづくり」の仕事です。
製造業とも呼ばれ、長きにわたって日本経済を支えてきました。
メーカーで働く最大の魅力は、自分が関わった製品が世に出て、多くの人々に使われ、役に立つことです。
どのような職種であれ、ものづくりに興味がある人は、やりがいを持って働けることが可能です。
またメーカーと一口に言っても、食品・化学・電機・自動車などさまざまな分野に分かれています。
自分が興味を持てる分野を見つけておくと、転職活動がスムーズにいきます。
コミュニケーション能力が高い
メーカーでは、多くの人が協力して働いています。エンジニアも、1人で仕事をするわけではありません。設計から生産、品質管理、出荷に至るまでのプロセスをスムーズに進めるためには、各部署との効果的な情報共有と意思疎通が重要です。
また、対外的なコミュニケーション能力も必要です。
仕入れ先との交渉や調整、顧客との打ち合わせやフィードバック対応など、外部の関係者とのやり取りは日常的に発生します。このようなやり取りを苦にしない人は、メーカーでの活躍が期待できます。
創造力や探求心がある
メーカーは時代の変化に伴い、新製品の開発や生産性の向上がますます求められています。
既存の技術や方法にとらわれず、新しいアイデアや解決策を生み出する、豊かな創造力を持つことが非常に重要です。
さらに、人工知能に代表されるように技術は日々進化しており、その変化のスピードは加速しています。
環境問題などの新しい課題も次々と出現しています。こうした流動的な環境に適応するためには、新しい技術や方法論を常に学び続ける探究心が欠かせません。
このように創造力や探求心がある人材は、常にメーカーは歓迎しています。
収入を安定させたい
メーカーは、職種や企業規模による違いこそあるものの、全体的に見て平均年収が高い傾向にあります。メーカーでは50代後半まで収入が上昇し続ける傾向があるため、キャリアの後半でも安定した収入を維持できる魅力があります。
特に、医療機器メーカーや食品メーカーなどは、景気の動向に左右されにくいため、より安定した収入を得ることが可能です。
したがって、定年まで安定した収入を望む人には、メーカーでの勤務を強く推奨します。
メーカーのエンジニアのやりがい
仕事にやりがいがあれば、それだけ長く働くことができ、生活が安定します。メーカーのエンジニアには、大きく以下の4つのやりがいが存在します
最先端技術の習得
メーカーでは常に最新の技術や新素材を取り入れており、これに携わることで自身のスキルアップが図れます。
例えば自動車メーカーであれば、電気自動車や自動運転技術などの最先端の技術に触れつため、知識を最新のものに保つことが可能です。
社会貢献
自分が関わった製品が世の中に出回り、多くの人々の生活を豊かにすることは、大きなやりがいをもたらします。
例えば医療機器メーカーであれば、生命を救う製品を提供することで、直接的な社会貢献を感じられます。
キャリアアップ
メーカーで培った経験と知識は、ほかの業界や職種でも高く評価されます。
プロジェクトを管理する能力や、社内・社外への交渉スキルは、さまざまなビジネスシーンで役立つため、キャリアの幅を広げられます。
チームとしての達成感
メーカーでは、多くの人が関わってひとつの製品を作ります。
製品が完成したときの達成感は、個人で成し遂げるものよりもはるかに大きなもので、エンジニアとしてのやりがいをさらに高めてくれます。
メーカーの平均年収・平均月収
転職サイト「doda」が2022年9月~2023年8月の間に、約63万人の平均年収を業種別に集計したデータによると、メーカーの平均年収は業種分類において第2位の466万円(第1位は金融の469万円)でした。一方、年収の幅は300万円未満~1,000万円以上と広がっています。
これは、企業の規模・地域・性別・業種による違いが収入に関係しているからです。
参照元:業種別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版) |転職ならdoda(デューダ)
また、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査(産業別)」によると、メーカー(製造業)における平均月収は50代後半まで上がり続けていることが分かります。
これは、メーカーで経験を積むことが、直接収入に反映されることを示唆しています。
メーカーの主な種類
メーカーには、さまざまな種類があります。
例えば、製品のターゲットが消費者(BtoC)なのか、あるいは企業(BtoB)向けなのかでも2つに分類できます。
メーカーの種類としては、大きく分けて以下の4つが挙げられます。
総合メーカー
製品の研究開発から素材の調達、部品の製造、最終的な加工までの全てのプロセスを自社内で完結させるのが、総合メーカーです。
このため「自社生産・加工メーカー」とも呼ばれ、主に消費者向けに製品を提供することを目的としています。
総合メーカーの範囲は、化粧品メーカーや医薬品メーカーなど多岐にわたり、一度は名前を聞いたことのあるような大手企業が多数存在しています。
これらの企業は、長年にわたり培ってきた技術力とノウハウを活かして、幅広い製品ラインナップを提供し、信頼性の高いブランドイメージを確立しています。
素材メーカー
素材メーカーは、さまざまな製品の「素材」を原材料から製造し、販売する企業です。
鉄鉱石から鉄を作り出したり、木材から紙を製造したり、石灰石からセメントを生成したりするなど、基礎的な素材の生産を担当します。これらに加えて、ガラス、ゴム、樹脂など多様な素材を扱っています。
素材メーカーは製造プロセスの上流工程を担っており、その取引先は主に法人企業です。
そのため、総合メーカーほどの知名度はないかもしれませんが、業界内では非常に重要な役割を果たしており、有名な企業も多数存在しています。
新規参入が難しいことから、歴史や実績のある企業が多く、業績も安定しています。
部品メーカー
素材メーカーが製造した素材を精密に加工し、製品の部品として提供するのが、部品メーカーです。
部品メーカーは主に、自動車の部品を提供する自動車部品メーカー(金属部品メーカー)や、スマートフォンなどに使われる半導体を提供する電子部品メーカーなどが挙げられます。
部品メーカーは製造プロセスの中流工程に位置し、自動車メーカーや電子機器メーカーなどの法人企業が主な取引先です。これらのメーカーは「サプライヤー」とも呼ばれ、部品を加工メーカーに納品する部品メーカーが「1次サプライヤー」、その部品をさらに別の部品メーカーに納品する場合は「2次サプライヤー」または「3次サプライヤー」と呼ばれます。
日本国内に限らず、海外販売にも力を入れている部品メーカーが多くあり、国際的な市場での活躍も見られます。
加工メーカー
素材メーカーが製造した素材を使用し、または部品メーカーが製造した部品を組み立てて、最終的に製品を製造するのが加工メーカーです。
主な加工メーカーとしては、自動車メーカー、機械メーカー、建築メーカー、家電メーカー、食品メーカーなどが挙げられます。
加工メーカーは製造プロセスの下流工程に位置し、主に消費者に向けて製品を販売します。
そのため、消費者に向けた広告展開が盛んであり、知名度の高い企業が多数存在するのも特徴です。
製品が最終的に店頭で販売される過程に携われるため、やりがいを持って仕事に取り組めます。
メーカーの主な業種
メーカーの業種は、建設メーカー・化粧品メーカー・医療品メーカーなど多様性に富んでおり、各業種が異なる製品や市場をターゲットにしています。
以下、代表的な業種をご紹介します。
食品メーカー
農業や漁業などの第一次産業から直接、あるいは商社から原材料を仕入れて加工し、主に消費者に向けて販売する加工メーカーです。
食品メーカーは、製品の種類によってさらに細分化され、例えば調味料、乳製品、酒類・飲料、即席麺、冷凍食品、菓子、食肉・水産加工食品などのカテゴリーがあります。
食料品は人々の生活に不可欠、かつ巨大なマーケットであるため、安定した需要があり、時代の影響を受けにくいメーカーのひとつです。
化学メーカー
精製や化学合成によってプラスチック、染料、合成繊維、塗料、合成ゴムなどの多様な素材を製造するのが、化学メーカーです。
化学メーカーは主に法人企業を取引先にしているため、一般消費者からの認知度は低いかもしれません。
しかし、高度な技術を持つ優良企業が数多く存在します。化学メーカーが製造する素材はさまざまな産業で利用されており、従業員数や出荷額は全メーカーの1割強を占める重要な産業です。
参照元:化学産業の現状と課題|経済産業省
化学メーカーは、さらに以下のように分類されます。
・総合化学メーカー:原料から最終製品までを一貫して製造するメーカーです。
・誘導品メーカー:ほかの産業向けに、最終製品の製造に必要な中間製品や素材を提供するメーカーです。
・電子素材メーカー:半導体製造やディスプレイ技術に特化した材料を製造するメーカーです。
電機メーカー
厳選された素材や部品を用いて、テレビなどの映像製品や、冷蔵庫や洗濯機などの家電製品、発電機や太陽光発電システムなどの重電機製品、さらにはパソコンやスマートフォンといった情報通信機器を製造するのが、電機メーカーです。製造品の一部は直接販売されるものの、一般的には量販店などを通じて卸売りされ、消費者に届けられます。
その技術と品質の高さで世界的にも評価されており、有名な企業が数多く存在します。
自動車メーカー
下請けの自動車部品メーカーや素材メーカーから多様な部品を仕入れ、自動車を完成させる加工メーカーです。
自動車メーカーは「完成車メーカー」とも呼ばれています。
自動車メーカーは、主に系列のディーラーを通じて製品を販売し、消費者に届けています。また、自動車の生産に加えて、部品の調達と供給チェーン管理も重要な業務です。
日本の経済において、自動車メーカーは極めて重要な位置を占めています。
世界的に見てもトップクラスの自動車メーカーが数多く存在し、その活動は広範囲にわたります。
雇用の創出や技術革新を促進し、関連産業や地域経済に大きな影響を与える存在です。
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まとめ
メーカーのエンジニアとして働くためには、ものづくりへの強い興味やコミュニケーション能力、そして飽くなき創造力や探求心が必要です。
メーカーの業種や種類は多岐にわたりますが、業界全体として収入は比較的安定しており、自身の興味がある分野で働くことで、豊かで新しい生活を送れます。ぜひチャレンジしてみてください
この記事の寄稿者
メーカー勤務で得た知識・経験およびエンジニアの方々の価値観についての深い理解を元に、多角的な観点で求職者のあらゆる可能性を追求し、入社後のキャリアまで想定し全力でサポート致します。
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- 宮崎 純一