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SCSKの車載開発コンサルティングの挑戦 ─ 技術×プロセスで創る未来

SCSKの車載開発コンサルティングの挑戦 ─ 技術×プロセスで創る未来

※本村様の所属や役職は取材当時のものとなります。

※画像左から:

株式会社メイテックネクスト SCSK社営業担当 服部堅二(はっとり けんじ)

SCSK株式会社 モビリティ事業グループ SDM事業開発センター プロダクトエンジニアリング部 プロセスサービス開発課 課長 本村誠(もとむら まこと)

株式会社メイテックネクスト ハイキャリア事業部 熊谷英治(くまがい えいじ)

 

SCSK株式会社は50年以上にわたり、ビジネスに必要なITサービス~BPOに至るまで、フルラインアップで提供をし、8,000社以上のお客様の課題を解決している、ソフトウェア会社として歴史の長い企業です。


今回は、そんなソフトウェア会社が行う業務コンサルティングだからこそのサービスと強みを活かし、自動車業界のお客様の様々な課題を解決する業務改善コンサルティングについて、モビリティ事業グループ SDM事業開発センター プロダクトエンジニアリング部 プロセスサービス開発課 課長 本村誠(もとむら まこと)様に同業務の魅力や強み、今後の展望などについて詳しくお伺いしました。

SCSK社での軌跡と入社理由

SCSK社での軌跡と入社理由

――本村様のこれまでのご経歴について教えて下さい。


初めは流通や製造系の部署でWebシステム開発に携わりました。

プログラミング、設計、インフラ構築が主な担当分野です。その後、これらの業務を担当した経験を活かし、プロジェクト管理の仕事も任されるようになりました。

 

入社10年目頃からは、現地開発部門の部長として、中国でのオフショア開発に携わりました。

主な業務は、金融・流通・製造業向けのシステムや自社社内システムの構築、そして現地メンバーの育成です。

 

中国での仕事を6年ほど経験した後、現在は業務改善コンサルティングを手がける部署で課長を務めています。

車載ソフトウェア開発組織向けの顧客プロジェクトのプロジェクト管理支援や、開発プロセスの改善、現場開発業務のご支援に携わっています。

 

――なぜSCSK社に入社されたのでしょうか?


IT系企業を探す中で、「充実した教育体制」や「本人のやる気次第でやりたいことをやらせてもらいやすい風土」に惹かれて入社を決めました。

 

過去にWebシステム開発や中国でのオフショア開発に携わった私の経歴からも分かるように、やる気があれば幅広い領域や海外での業務に挑戦できる点が魅力です。

 

私がSCSK社に入社したのは1998年ですが、当時はまだ高圧的な面接を行う企業が多い時代でした。

そんな中、SCSK社はITの知識がほとんどなかった私に対しても「一緒に育って頑張ろう」という姿勢を示してくれたことが、入社の決め手になりました。

学びと貢献:ニッチ領域ならではの魅力

学びと貢献:ニッチ領域ならではの魅力

――車載開発における業務改善コンサルティングの魅力について教えて下さい。


自動車業界は変化の激しい業界なので、新しいことに関われる点が大きな魅力ですね。

例えば、現代の自動車では自動運転や画像認識など、ソフトウェアやAIが得意とする分野の技術が次々と登場しています。

 

ただ、こうした技術はまだ発展途上にあり、自動車メーカーの方々にとってはわからない点も多々あります。

そこで私たちの業務改善コンサルティングでは、「現在のトレンドはこうです」「規格はこうなっています」といった情報を伝えながらプロセスを構築し、運用の定着を支援する役割を担っています。


このように、最新技術を学びつつ顧客に貢献できる点が非常に面白く、やりがいを感じられる仕事だと思います。

 

車載開発の業務改善コンサルティングは非常にニッチな領域ですが、自分が定年を迎えるまでに、自動車業界ではまだまだ新しい動きがあると考えています。これまで幅広くさまざまなことに関わりたいという気持ちが強かったのですが、50歳を迎えた今、ようやく業務改善コンサルティングの領域で腰を据えて取り組んでいきたいと考えられるようになりました。

リーマンショックを逆手に:ソフトウェア会社の強みを活かしたサービス展開

リーマンショックを逆手に:ソフトウェア会社の強みを活かしたサービス展開

――ソフトウェア会社であるSCSK社が業務改善コンサルティングを始めたきっかけを教えて下さい。


SCSK社が業務改善コンサルティングサービスを始めたのは2005年頃ですが、本格化したのは2008年のリーマン・ショックがきっかけです。

日本の景気が悪化し、開発の仕事が減少した際、「プロセスというニッチな領域で攻めていこう」という方針が掲げられました。

それ以来、約20年にわたり、プロセスコンサルティングを軸とした業務改善コンサルティングサービスを提供しています。

――プロセスサービス開発課の体制や役割はどのようになっているのでしょうか。


プロセスサービス開発課は、約40名が所属する大規模な組織です。

この規模感で業務改善コンサルティングサービスを対応している企業は他社でもあまり例がなく、SCSK社ならではの強みといえます。


組織規模の大きさや関わる人数の多さは、私たちの大きな魅力です。


約20年で30社70件の案件に携わり、取引先ごとに様々な業務に関わることができるのも面白いところの一つです。

従来の業務改善コンサルティングサービスは、顧客に「こうした方が良い」とアドバイスを提供するだけにとどまるケースが多い傾向にありました。


しかし、私たちはコンサルティングに加え、運用の定着までをしっかりと現場に入り込み、一緒になって支援する点を特徴としています。

単なるアドバイスに留まらず、プロセスの構築から運用までを一貫してコーディネートするトータルサービスを目指しています。


これにより、顧客の課題解決を実現し、持続可能な運用体制を構築する支援を提供していきたいと考えています。

業界のトレンドは「求められる機能の高度化」と「Automotive SPICEの進化」

業界のトレンドは「求められる機能の高度化」と「Automotive SPICEの進化」

――自動車業界を取り巻く技術トレンドについて教えて下さい。


現在、自動車業界は「100年に一度の変革期」と言われるほど、大きな転換期を迎えています。

SDV(Software Defined Vehicle)自動運転技術電動化といったキーワードが注目され、多くのメーカーがこれらに関連する技術の習得を進めようとしている状況です。


しかしながら、自動車メーカーや部品メーカーの多くは、自社でのソフトウェア開発経験が不足していることから、こうした技術トレンドへの対応が遅れがちです。

このような背景の中、当社が持つ豊富なソフトウェア開発の知見や経験を活かした支援が求められています。


特に、SDVを中心とした新しい領域において、当社への期待や需要は今後さらに高まると予測しています。

――Automotive SPICEの進化についてお聞かせ下さい


Automotive SPICE(通称A-SPICE)は、車載ソフトウェア開発において「やるべきこと」を規定した国際規格です。

従来の自動車は「走る・曲がる・止まる」という基本的な機能の作り込みが主な目的でした。


しかし、近年では自動運転や電動化の進展により、求められる機能が高度化しています。

こうした高度化に対応するためには、ソフトウェアの活用が欠かせません。


そして、その品質を確保する役割を担っているのがA-SPICEです。

2023年11月にはA-SPICE 4.0が正式にリリースされ、従来の規格ではカバーしきれなかった領域が大幅に強化されました。


具体的には、機械学習を用いた複雑なアルゴリズムの開発や、ソフトウェアとハードウェアの緊密な連携といった新たな課題に対応するため、これまで以上に複雑化したソフトウェア開発プロセスを評価できるように進化しています。

長年のソフトウェア開発特化企業ならではの知見と経験×柔軟な対応能力が強み

長年のソフトウェア開発特化企業ならではの知見と経験×柔軟な対応能力が強み

――SCSK社の強みを教えて下さい。


当社は、ソフトウェア開発の専門企業であると同時に、自動車業界向けの開発および業務改善コンサルティングサービスを長年にわたり提供してきた実績を持つ企業です。

この2つの強みを融合し、顧客に対してトータルサービスを提供できる点が、SCSK社最大の特徴といえます。

特に、業界標準や規格への対応においては、複数の顧客現場での支援経験が豊富です。


これにより、製品や顧客の特性に合わせた柔軟な業務改善を実現し、現場で発生しがちな課題にスムーズに対応できる能力が強みとして評価されています。

さらに、自動車業界における技術領域は、これまでエンジンやブレーキなどのメカやハードウェアが主流でした。


しかし、現在の「100年に一度の変革期」と言われる時代では、ソフトウェアの重要性が急速に高まっています。

この需要の変化に対して、長年ソフトウェア開発に特化してきた当社の経験と知見は、大きなアドバンテージとなっています。

個の尊重と助け合いの精神から成る働きやすい環境

個の尊重と助け合いの精神から成る働きやすい環境

――SCSK社ならではの働く魅力はありますか?


SCSK社は、ワークライフバランスを重視しつつも、やりがいのある仕事ができる環境が整った働きやすい会社です。

開発業務と聞くと、納期やトラブル対応に追われるイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、プロセス領域においては、厳しい納期に縛られる心配が少ないのが特徴です。


また、当社では非常に早い段階からリモートワークを導入しており、フレキシブルな働き方を推進しています。

比較的余裕を持った納期設定と、柔軟な勤務形態により、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。


このような環境が整っていることで、プライベートの充実が図りやすく、結果として仕事に対するモチベーションの向上にも繋がっています。

SCSK社のプロセスサービス開発課では、個々のライフスタイルに合わせた働き方が実現できる点が大きな魅力です。


――SCSK社のカルチャーや風土について教えてください


Challenge・Commitment・Communicaton」の3つのCを、会社の行動指針に掲げています。

この指針を裏付けるように、やる気があれば情熱をもってチャレンジできる風土があると思います。

 

加えて、チームワークを大切にしながら、一人ひとりが顧客に寄り添って責任感を持って行動する風土も当社の特徴です。

上の人が下を見捨てないといいますか、「できない人は放っておこう」ではなく、チーム全体でフォローし目標を達成していく意識が会社全体に浸透しています。

常に「チャレンジ」:急速な変化に対応する組織一丸の取り組み

常に「チャレンジ」:急速な変化に対応する組織一丸の取り組み

――経営理念を体現するために意識している点はありますか?


私が所属する組織では、会社の経営理念を基に、「付加価値の高い業務改善コンサルティングサービスを実現し、真の業務改善に貢献することで、顧客や自分にとって夢ある未来をともに創る」という方針を掲げています。


この方針を体現するために、特に意識しているのが「チャレンジ」です。

自動車業界の急速な変化に対応し、新たなサービスを創出するため、組織全体で挑戦する姿勢を大切にしています。


具体的には、組織の重点実施施策ごとにワーキンググループを設置し、メンバーが主体的に活動を進めています。

このような取り組みを通じて、組織全体が一丸となって目標達成に向けた動きを実現できている点が、当社の特徴といえるでしょう。


――車載開発の業務改善コンサルティングは、どのような役割を担うポジションなのでしょうか


車載開発の業務改善コンサルティングは、「顧客の開発現場に寄り添い、課題解決を支援することで、真の業務改善や開発力向上に貢献する」ことを目的としたポジションです。


この役割では、顧客から特定の業務や領域を切り出して請け負うのではなく、顧客と同じ目線に立ち、現場改善を共に進めていくことが求められます。

また、顧客が抱える課題に応じて、プロジェクトマネージャーの代行といった役割を担う場合もあり、柔軟かつ責任感のある対応が求められる点が特徴です。

業務改善コンサルティングで重要なのは「協調性」と「成長意欲」

業務改善コンサルティングで重要なのは「協調性」と「成長意欲」

――SCSK社に求める人材を教えていただけますか?


業務改善コンサルティングは、「顧客の開発現場に寄り添い、真の業務改善や開発力向上に貢献する」という理念を軸にしています。

この想いに共感し、顧客の課題を自分のプロジェクトとして捉え、自ら主体的に行動できる方が当社に合っていると思います。


また、顧客やチームメンバーとの関係を大切にする当社では、周囲と円滑にコミュニケーションを取りながら協力できる「協調性」が重要です。

さらに、自動車業界は変化の激しい業界であり、新しい技術が次々と登場するため、自己成長を目指して学び続ける「成長意欲」も欠かせません。

 

 

――スキル面で求めるもの


ソフトウェア開発の現場で、プロジェクトマネージャーやリーダーを務めた経験があれば活かしやすいと思います。

現場の苦しみや辛さを理解しており、自身の経験を活かして顧客に貢献しようという意識を持つ方は、ぜひ当社で働いていただきたいです。

 

また、ソフトウェア開発技術や自動車関連の規格に関する知識がある方であれば尚良いですが、当社の目指す姿に共感し、一緒に頑張ろうと思ってくださることが何より重要です。

 

今後は、自動車の変化のスピードに合わせたサービスの進化も必要になります。

そのため、OEMやサプライヤーで自動車開発経験がある方プロセスコンサルティングの経験がある即戦力の方AIやセキュリティなど新しい技術に精通した方もぜひ来てほしいです。

――SCSK社では主にどのような方が活躍されていらっしゃいますか?


技術力も重要ですが、それ以上に、自身の経験を活かして「顧客や会社のために何とかしてやろう」という強い意欲を持った方が活躍しています。

もちろん、基本的な知識は必要ですが、自動車業界の急激な変化に対応するためには、既存の知識や経験だけでは十分ではありません。

新しいことに積極的にチャレンジし、困難を乗り越えていく姿勢や、貪欲に知識を吸収し続ける意欲がある方が、特に成果を上げやすい環境です。

 

――やはり「車が好き」という想いは必須になるのでしょうか


車載開発の業務改善コンサルティングといっても、必ずしも自動車好きな人ばかりが活躍しているわけではありません。

むしろ、「自分たちが自動車業界の基盤を支えている」という誇りを持って働く人が多い印象です。


私自身、自動車業界の出身ではありませんし、部署のメンバーも半分以上が他業界でソフトウェア開発を経験してきた人たちです。

当社は「業務改善」をサービスとして提供しているため、時代や顧客のニーズに合わせて柔軟に対応する力が求められます。


そのため重要なのは、自動車そのものへの興味よりも、ソフトウェア開発の現場での課題や苦労を理解し、顧客に寄り添った対応ができることです。

部署のメンバーも、異業種でのトラブルシューティングや新しいサービスの立ち上げに取り組んだ経験を活かしながら、柔軟に対応しています。

――最後に求職者に向けてのメッセージをお願いします


自動車業界のトレンドを追いながら、幅広い視野で仕事ができる点が、車載開発の業務改善コンサルティングの大きな魅力です。

特に、顧客に寄り添い、業務改善を成し遂げたときの充実感と達成感は、何にも代えがたいものがあります。


さらに、コンサルティングの成果が現場の改善として形に見える楽しさも、この仕事ならではです。

車載開発の業務改善コンサルティングはニッチな分野ではありますが、私たちが担う一つひとつの作業が、日本の自動車業界の発展に直接貢献しています。


このやりがいのあるフィールドで、共に未来を創っていきましょう!

この記事の寄稿者

今回は、業務改善コンサルティングというニッチな分野で独自の強みを活かし活躍しているSCSK社にお伺い致しました。

ソフトウェア専門会社であるSCSK社だからこそ「100年に1度の変革期」と言われる自動車業界におけるソフトウェアの進化に柔軟に対応し、アドバイスのみではなくプロセスの構築~運用までコーディネートができると感じました。

本村様に今回お話をお伺いさせて頂き、働くはもちろん、業務改善コンサルティング業務の面白みを深く理解することができましたので、同社に少しでもご興味がございましたら、お気軽にご相談下さい!

本記事で記載ができなかった詳細もお伝えさせて頂きます。

熊谷 英治
熊谷 英治

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