刺激と成長の毎日!元大手機械メーカーSEの製造・物流 業界の未来を見据えた決意の転職
Mujinは2011年に産業用ロボットのソフトウェア開発会社として創業。
同社は、独自の機械知能(MujinMI)を採用したソフトウェアを主要ロボットメーカーの産業用ロボットに搭載し、環境の変化に柔軟に対応可能な知能ロボットを構築することで、製造・物流現場での様々な自動化を実現しています。
この技術により、自動化が困難であった多品種を扱う現場や環境の変化に柔軟に対応する必要のある作業の自動化を可能としています。
また、知能ロボット、3Dビジョンシステム、AGV(無人搬送車)、保管システムなど、多様な物流自動機器を、独自のソフトウェアで統合制御することで、工場・倉庫全体の最適化を叶え、自動化を革新しています。
2024年4月、国内市場のさらなる拡大を目指し、新たにグループ会社Mujin Japanを戦略的に設立。
Mujin Japanは、製造・物流業の顧客が持つ課題に対し、工場・倉庫全体の自動化のコンサルティング、設備設計、インテグレーション、アフターサポートまで、ワンストップにご提供するソフトウェア基盤のエンジニアリング会社です。
Mujinの創業者2名であるCTOのデアンコウ・ロセン博士とCEOの滝野一征氏を筆頭に、グループ全体が、「技術は現場で活用されることで初めて役立つ」という想いのもと、Mujin Japanもお客様の課題解決を軸に次世代工場・倉庫の構築に取り組んでいく予定です。
Mujin JapanのCEOに就任した荒瀬勇氏は、2017年にMujinに転職し、営業部長、プロジェクトマネジメント部長、システムエンジニアリング本部長を歴任し、中核メンバーとしてシステムエンジニアリング事業統括を行ってきました。
今回は、Mujinへの転職のきっかけやMujin Japanの採用活動について伺いました。
Mujinなら、どのようなロボットでもつなげられる
――今回、Mujin Japanの設立に至った理由を教えてください。
荒瀬:かつては、物流センターなどで段ボールやピース品をピッキングするロボットを活用した自動化ソリューションを提案していました。
しかし、ロボットによる作業自動化は業務全体の部分最適化に過ぎず、上流・下流の作業をどのように連携させて効率よく自動化するかを考える必要がありました。
お客様の課題1つ1つに向き合ううちに、事業の範囲を広げてきています。
特に工場・倉庫内の物の流れは人に依存している割合が高く、「業務効率化に向けて何が課題なのか」に気づいていないケースや、何処から手をつけたらいいかわからないケースが多く見受けられました。
そこで、当社ではコンサルティング部隊を作り、どこを自動化すれば人的負担が減るのかをお客様とともに考え、多くの経験を積んできました。
これまでのロボット制御技術と現場で培ったノウハウを活かし、より多くの製造・物流現場の自動化をコンサルティング~設備設計~インテグレーション~アフターサポートまでを一貫してサポートできるようにするため、Mujin Japanの設立に至りました。
――Mujin Japanの強みはどのようなものでしょうか。
荒瀬:これまでの産業用ロボットは、ロボットメーカーによって操作画面やオペレーションシステムは異なります。
分かりやすく例えると、WindowsのアプリケーションではWord、Excel、PowerPointが使えますが、MacになるとPages、Numbers、Keynoteとなり、UIや操作性が異なるため、新たに使い方を習得しなければなりません。
そこで、我々の強みである汎用的な自動化統合プラットフォーム「Mujinコントローラプラットフォーム」を活用いただくことで、誰でも必要な時にロボットを活用して自動化を推進できるようになるわけです。
さらにMujin Japanでは、この独自ソフトウェアを基盤とした次世代トータルエンジニアリングサービスを提供していきたいと考えています。
これにより、昨今変種変量や多品種生産の常態化で、これまでの手法では思うように自動化が進まなかったような作業の自動化や全体最適化が可能になるだけではなく、これまでベテラン作業者の方々のカンやコツに頼っていた現場データの見える化で、数値を基にした今後の改善や経営判断もできる様になります。
明確なビジョン、優秀なエンジニア、そして社会を変えていく技術
――Mujinへの転職を決意されたきっかけを教えていただけますか。
荒瀬:私は元々国内の大手機械メーカーでSEとして働き、物流関係の自動化、具体的には自動倉庫やリチウムイオンバッテリーの製造ラインの構築などを担当していました。
IT業界のSEとは異なり、工場の物量や能力を踏まえて設備設計や運用を行う技術者です。
さまざまな経験を積む中で、偶然テレビでMujinが紹介されているのを見ました。
その後、何気なくホームページを確認すると、「気軽にオフィスに来てください」と書かれていました。
そこで、実際に訪問し、MujinのCEO 兼 共同創業の滝野と2時間ほど話をする機会を得ました。
――何気ない訪問で、2時間も話されたのですね。
荒瀬:そうですね。話をしている中で、このような会社は日本ではもう出てこないだろうと感銘を受けました。
まず、「ビジョンが明確」だったこと。
1、2歩先ではなく、ずっと先を見据えていて、製造・物流業界に自動化ソリューションを納入するだけではなく、ソフトウェアの力で世の中の様々な自動化の在り方を変え、産業革命を起こそうとしているのが心に響きました。
最も心を打たれたのは、本当に深刻な課題に苦しんでいるBtoB業界に目を向けていたことです。
例えば、私自身、ペットボトルが入った12kg程の段ボールを1日8時間運ぶ物流業界の大変さを見てきました。
また、医薬品を取り扱う物流倉庫など、もし何らかの原因で倉庫の稼働が止まってしまっては医薬品を供給できず、患者さんの命に係わる問題になるかもしれないわけです。
これらを自動化するためには、安全性の担保や長期に渡って使用することを前提とした設計などが必須かつ、「決して稼働を止めない」ための設備や体制にする必要があり、決して容易ではありません。
こうした泥臭い現場に挑戦し、「社会を変えていくんだ」という強い想いがある会社だと知りました。こんな会社は日本にはほかにないですし、このように先を見据えるビジョンと技術の両方があるからこそ、世界中から優秀なエンジニアが集まり、技術力が培われている点にも魅力を感じました。
前職もすごく良い会社ですが、「今Mujinに入らなければきっと後悔する」と思い、転職を決意しました。
私が採用面接でよくお伝えしているのも、絶対後悔しない道を選んでほしいということです。
Mujinは優秀なエンジニアに囲まれて、スキルアップできる場所
――荒瀬CEOは、実際に採用にも携わっていますね。どのような人材を採用したいと考えていますか。
荒瀬:私は、Mujinの7つのバリューの中でも「Never Give Up, Never Surrender(最後の1分まで断じて諦めない)」と「Take Initiative, Be Independent(自分が最初に始める、主体性をもって行動で示す)」を特に大事にしています。
やるかやらないか悩む暇があったら、プレゼンでも設計でも締め切りまで踏ん張って、最後まで足掻いてほしい。
諦めずに最後までやり抜く人はやはり素晴らしいと思いますし、Mujinとしてもそういった人を重宝しています。
そして、どのような業務であっても当事者意識を持って臨める人であってほしいです。
実際に「これがおかしい」「もっとこういう風にした方がいい」と思ったことは今でもその日のうちに行動して、すぐ直そうとずっと心がけています。
社内で私もずっと言われてきていますし、私もみんなに伝えています。
――Mujin Japanで働きたいと考えている方にメッセージをお願いします。
荒瀬:採用活動では、『自分より優秀な人を採用する』ことを一貫して行っています。
優秀な人と働くと学びも多く、互いに尊敬し合えます。
そういった環境を作っているので、Mujin Japanで働くことは間違いなく将来のキャリアアップになります。
新しい知識が増え、自分自身の知識や技術が底上げされることに加えて、どんどん新しいことに挑戦したり、仕事を任せてもらえたりします。
スタートアップ企業にとって、技術力はもちろん重要ですが、生き残るためには市場やお客様のニーズといった変化のスピードに対応できる力が必要だと感じています。
通常の企業だと新しいことを始めたくても承認プロセスがなかなか下りないなどの障壁もあるかと思いますが、MujinJapanではお客様のニーズに合わせるためにスピード感をもって働くことが可能です。
将来、皆さんが我が社を去る時がいつか来るかもしれませんが、Mujin Japanで働けば、次のステップに向けて確実にキャリアアップしていただけると確信しています。
自分の市場価値を上げたいと考えている方はぜひ一緒に成長していければと思います。
2024年4月に株式会社Mujin Japanを設立されたという貴重な機会にCEOの荒瀬様とお話をさせて頂く機会を頂きました。
同社オフィスに弊社代表山田と共に訪問させて頂きましたが、働くエンジニアの方々もグローバル色豊かで楽しそうに仕事をしている様子を拝見することができました。
現状の課題把握と開発スピード、常にお互いを尊重しあいながら意見交換を行い、納得をしたうえで開発を進めていく姿は「ものづくりが大好きな方」や「常に自己成長を求める方」にとってはとても魅力的な環境と感じました。
今や、日本のスタートアップ企業は数多く存在していますが、CEOの荒瀬様をはじめ、メンバーの方それぞれが課題感を常に持ち、全力で解決に向かっていける「お互いに高めあい、切磋琢磨できる環境」が揃っている企業です。
<インタビュアー:株式会社メイテックネクスト代表取締役社長 山田英二>
この記事の寄稿者
今回は株式会社Mujin Japanの設立という貴重な機会に訪問させて頂きました。
荒瀬様のお話を聞き、エンジニアが切磋琢磨しあい、楽しく働きながら成長できる素晴らしい環境が揃っていると改めて実感致しました。
少しでも同社に興味をお持ちでしたらお気軽にご相談下さい!
記事では記載しきれなかった魅力など詳細についてお話させて頂きます。
- 新美 優子